太陽光発電のメリットデメリットは?損するかは買値で決まる【2026年】

太陽光発電のメリット・デメリット

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太陽光発電の損得を分けるのは買値です。

例えば国の公表値で5kWの太陽光を計算すると、1kWあたり25.6万円で買えた家は約15年半で元が取れて、20年で約32万円のプラスになります。平均の28.9万円で買った家は約18年かかって、プラスは約16万円。そして32万円を超える価格で契約すると、20年でも元が取れません。

設備は同じ。発電量も同じ。違うのは買った金額だけです。それでこれだけの差が出ます。

 

この記事ではメリットデメリットを全部整理します。客観的な数字も出していくので、ぜひ参考にしてください。

太陽光発電の10個のデメリット

太陽光発電のデメリットは10個です。

  1. 設置費用が高い。5kWで140万円台が平均
  2. 元が取れるまで15年以上かかる。安く買えても15年半
  3. 売電価格が下がり続けている。5年目に24円から8.3円へ
  4. 天候と地域で発電量が変わる。業者の見積もりで最も盛られやすい
  5. パワコンの交換が20年で1回必要。相場38.4万円
  6. メンテナンス費用がかかる。5kWで年3万円ほど見ておく
  7. パネルは劣化する。メーカー保証の「90%」は実質81%
  8. 撤去・処分に15〜40万円かかる。撤去費を積み立てる国の制度は家庭用にない
  9. 訪問販売のトラブルが2年で4倍。点検商法は年613件
  10. 雨漏り・反射光・そもそも載らない屋根がある

ひとつずつ見ていきます。

設置費用が高い

2025年に設置された家の太陽光は、平均で1kWあたり28.9万円です。5kWなら約144.5万円になります。

安く買えている家の価格も公表されています。安いほうから数えて上位30%が、1kWあたり25.6万円です。

 

つまり同じ5kWでも、平均で買うか上位30%で買うかで16.5万円ちがいます。

そして重要なのが、金額差は「どこから買ったか」(工事費)による差です。パネルの性能差によるものではありません。

 

だからこそ、相見積もりをとって工事費をおさえることが最も重要です。なお、価格について詳しくは太陽光発電の設置費用にまとめています。

元が取れるまで15年以上かかる

国は住宅用太陽光の運転年数を20年と想定しています。その20年のなかで元が取れるかは、買値でほぼ決まります。

設置費用(5kWの場合)回収年数20年間の収支
上位30% 25.6万円/kW約15年半+約32万円
平均 28.9万円/kW約18年+約16万円
32万円/kW約20年=ぎりぎりほぼ±0
35万円/kW20年で回収できない−約15万円

※点検とパワコン交換を含む推奨額の維持費を入れて計算しています。詳しい計算は太陽光発電は元が取れるかにて。

 

元が取れる上限は32万円/kWです。これより高く買うと、20年経っても回収に届きません。一方で、当サイトで狙って欲しい水準として設定している「25.6万円/kW」で購入できれば回収目安は15年半ほどです。

なお国は、買取制度を「安く買えた家ならちゃんと元が取れる」ように設計しています。裏を返すと、回収に20年以上かかる場合、国が想定しているより高い費用で設置してしまっているとも言えます。

売電価格が下がり続けている

2026年度に設置した場合の売電単価は、1〜4年目が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhです。5年目に3分の1になります。また、国が価格を決めて電力会社に買い取らせるのは、最初の10年だけです。その10年が終わったあとの買取価格は、平均で約10円/kWhまで下がります。

よって「24円で売れる」前提のまま20年の収支を計算すると、収入を大きく見誤ります。

 

一方で、自家消費の電気には1kWhあたり27.45円の価値があります。売電価格がいくらまで下がっても、この自家消費の価値は変わりません。むしろ電気代が上がれば、自家消費の価値も上がります。

だから太陽光の収支は、5年目から売電ではなく自家消費が主役になります。このあたりは卒FITはどうするべきかで詳しく整理しました。

 

ここまでで分かるとおり、太陽光で損をするかどうかを決めているのは間違いなく買値です。

そして自分の買値が高いか安いかは、1社の見積もりを眺めているあいだは絶対に分かりません。だから、必ず相見積もりを取りましょう。

 

当サイトでは太陽光の相見積もりに「ソーラーパートナーズ」、蓄電池の相見積もりに「エコ×エネの相談窓口」を推奨しています。おすすめする理由は導線が圧倒的にわかりやすいので迷わないですし、規模も大きいので安心だからです。

個人でやるのは大変な「相見積もり」を楽にできるので、価格面で損をするリスクを限りなく減らせます。見積もりも相談も完全無料で、費用は一切かかりません。

天候と地域で発電量が変わる

発電量は、屋根の向き、住んでいる地域、その年の天気で決まります。

そしてここは、業者の見積もりでいちばん盛られやすい場所です。発電量を多めに仮定すれば、回収年数は当然短く見えます。よって売る側は、発電量を多めに見積もって楽観的なシミュレーションを提示しがちです。

 

そのシミュレーションに騙されないためには、自分で計算することが重要です。式は以下の通りです。

「年間発電量(kWh)= 容量(kW)× 8,760時間 × 14.1%」

8,760は1年の時間数です。14.1%は、全国の家が実際にどれだけ発電したかを国が集計した数字で、平均値のようなイメージ。5kWなら年間約6,176kWhになります。

もし業者のシミュレーションがこれを大きく上回っていたら、前提を聞いてください。14.1%より大きい数字で計算していることがあります。ここを少し動かすだけで、20年の収支は10万円単位で変わるので注意しましょう。

 

なお地域による差は一定あるものの、1年で見るとそこまで大きくありません。1年間に降りそそぐ日ざしの量は、例えば札幌で東京の97%。差は3%しかありません。

ただ、きついのは季節のほうです。冬の札幌は東京の6割ほどしか日ざしがありません。年間の合計では地域差がなくても、冬の電気代は思ったより下がらない可能性があります。

 

よって、特に雪国で太陽光を載せるなら、冬をあてにしない前提で収支を組んでください。都道府県別の目安は太陽光発電の発電量シミュレーション、積雪地の設計条件は北海道のソーラーパネルは損かで扱っています。

パワコンの交換が20年で1回必要

パワーコンディショナーの交換費用の相場は38.4万円、交換の頻度は20年間で一度です。

「寿命は10〜15年」「10年目が交換のベストタイミング」という説明をよく見かけますが、国の資料に載っている実態は20年で1回です。20年で割ると、月あたり約1,600円の積み立てをしているイメージですね。

 

もし10年目の点検で交換をすすめられたら、故障の症状が出ているのか、それとも時期だけを理由にしているのかを確かめてください。

判断の基準はパワーコンディショナーの交換費用にまとめています。

メンテナンス費用がかかる

維持費は、実測と推奨水準で金額が5倍以上ちがいます。

情報源維持費
設置した人が国に出した報告(実測)平均 1,045円/kW/年。88%の案件は0円
太陽光発電協会が示す推奨水準約 5,740円/kW/年

※推奨水準は、点検3.8万円を3〜5年ごと、パワコン交換38.4万円を20年で1回として、1年あたりに直した額です。

 

国の報告によると、9割近くの家が、計測年に1円も払っていません。つまり、9割の家のパワコン交換費用が算入されていません。でも実際には、どの家においても交換費用は20年以内のどこかでかかってきます。

実際、協会の推奨額はその5倍以上です。「平均1,045円/年」という数字をあてにすると、維持費の見積もりを間違えるので注意しましょう。

 

5kWなら推奨水準で年約2.9万円になります。回収年数の計算には、こちらを入れてください。

パネルは劣化する

パネルは劣化します。ただ、「10年で使い物にならなくなる」みたいなことはありません。

実際に公表されている劣化スピードについて、京セラが1984年に千葉県佐倉市に設置したパネルは、40年経った2025年時点でもまだ発電しており、出力は2割程度しか落ちていません。

 

ただし注意すべきは保証のほうです。メーカーにおいて「10年で90%保証」がついていることがあります。

ここだけ読むと、公称5kWのシステムなら4.5kWを下回ったら保証されると思えます。基準は「公称最大出力の90%」のさらに90%。つまり保証が発動するのは公称比81%を下回ったときです。5kWなら4.05kW——ここまで下がって初めて無償対応の対象になります。

ここを勘違いしたまま契約すると、保証が使えると思っていた場面で使えないので注意しましょう。

保証が効かない範囲も広めです。例えば、潮風による故障は保証の対象外になることがあります。このような保証規定の読み方は太陽光パネルの寿命は何年か、塩害地の設計は沖縄の太陽光発電で扱っています。

撤去・処分に15〜40万円かかる

5kWのパネルを撤去して処分すると、公開価格で15〜40万円かかります。幅が2倍以上あるのは、足場を組むかどうかと、処分費の単価が業者によって違うからです。

また、屋根の張り替えのために一度外して同じパネルを戻す「脱着」は、35〜45万円が目安です。

 

ただ、この費用が発生する場面は3つに限られます。

  1. 住宅の解体や屋根の張り替えに伴う撤去。撤去は必要です。解体や屋根の工事と同時にやるのが一番安くなります
  2. パワコンの故障をきっかけにした撤去。これは撤去ではなく修理・交換が先です。10年が終わったあとも、パネルは自分で使う電気と売電で年10万円分の価値を生み続けるので、動く設備を捨てる判断が得になることはまれです
  3. 台風や地震で壊れた場合。火災保険の対象になることがあるので、撤去を頼む前に保険会社へ連絡します

つまり、20年使い切ったパネルをただ捨てるために40万円払う場面は、実際にはあまりありません。

この辺りは太陽光パネルの撤去費用と処分方法にまとめました。

訪問販売のトラブルが2年で4倍

太陽光発電の「点検商法」に関する相談件数は、2022年度154件、2023年度304件、2024年度613件と2年で約4倍になりました。

訪問販売の言い分は「点検が義務化された」です。無料点検を持ちかけて屋根に上がり、パネル洗浄やコーティング、機器の交換を高額で契約させます。

 

例えば、相談事例に登場する契約額は約300万円、約200万円です。5kWで300万円なら1kWあたり60万円。元が取れる上限である32万円/kWの倍近い金額になります。いわゆる「ぼったくり」です。

断るには「契約しません」と明確に言いましょう。法律で、契約しないと伝えた相手に勧誘を続けることは禁止されています。「検討します」「今は結構です」は再訪の口実を残す返事なので使わないでください。

 

もし契約してしまっても、書面を受け取った日を1日目として8日間はクーリング・オフで無条件に解除できます。工事が済んでいても適用され、費用の負担もありません。ローンを組んでいる場合は、販売会社とクレジット会社の両方に通知します。

手口の一覧とクーリング・オフの手順は太陽光・蓄電池の訪問販売は怪しい?にあります。

雨漏り・反射光・そもそも載らない屋根がある

残りは、設置そのものに関わるデメリットです。

  • 雨漏り。屋根に穴を開けて金具を留める工事では、防水処理の質がそのまま雨漏りのリスクになります。施工実績と保証内容を先に確認してください
  • 反射光。パネルの反射が近隣の窓に入るとトラブルになります。設置面の向きと隣家の位置関係は、契約前に業者と確認する項目です
  • 屋根が向いていない。北向きの面、面積が足りない屋根、複雑な形状の屋根では、思ったより小さい容量しか付けられません
  • 屋根の残り寿命。塗り替えや張り替えの時期が近いなら、脱着に35〜45万円かかります。屋根工事を先に済ませたほうが総額は安くなります

このうち雨漏りと反射光は、業者の腕と事前確認で避けられます。契約前に、屋根への固定方法と防水処理の仕様、施工保証の年数を書面で出してもらってください。口頭で「大丈夫です」と言われた項目は、書面に残らず、後で「言った/言ってないの争い」になるので注意してください。

 

また、屋根の条件のほうは避けようがありません。載る容量が小さいと単価は上がるので、見積もりの前に判定してもらいましょう。

10のデメリットは3種類に分かれる

ここまでのデメリットを整理すると、3種類に分かれます。

  1. 買い方・買値で対処できるもの。設置費用・回収年数・訪問販売。25.6万円/kWで買えれば同時に解決し、32万円/kWを超えて買うと不利になります
  2. 金額が分かっているもの。パワコンの交換、維持費、撤去費。すべて公表されている額なので、20年の収支に最初から入れておけば想定外の出費にはなりません
  3. 選び方で避けられるもの。天候と地域は国の実測値で計算できます。雨漏りと反射光は業者の腕と事前確認。屋根の条件は見積もり前の判定で避けられます。劣化についても知っていれば問題ありません。

②・③は知っていれば避けられます。

あと私たち消費者ができるのは、買値を抑えることだけです。そのためには、相見積もりが必須です。

 

当サイトでは太陽光の相見積もりに「ソーラーパートナーズ」、蓄電池の相見積もりに「エコ×エネの相談窓口」を推奨しています。おすすめする理由は導線が圧倒的にわかりやすいので迷わないですし、規模も大きいので安心だからです。

個人でやるのは大変な「相見積もり」を楽にできるので、価格面で損をするリスクを限りなく減らせます。見積もりも相談も完全無料で、費用は一切かかりません。

太陽光発電の5個のメリット

ここまでデメリットを10個記載しましたが、メリットもはっきりしています。ひとつずつ見ていきます。

電気代が減る

自家消費の電気には、1kWhあたり27.45円の価値があります。

5kWなら年6,176kWh発電して、そのうち35.2%(平均値)を自分の家で使用するとしましょう。金額にすると年約6.0万円になります。これを20年ぶん足すと、自分で使う電気だけでほぼ設置費用に届きます。そこに売電が利益として乗ってきます。

 

また、設置5年目以降であれば、蓄電池も一緒に入れると利益はもっと増えます。設置から4年目までは売電が24円で自家消費の価値27.45円と差が小さいですが、5年目以降は売電8.3円になるので自家消費が一気にお得になるからです。売電していた電気を貯めて夜に使うことができるようになるので、実質的な利益が増えるというわけですね。

電気代の値上がりに強い

上で解説した自家消費27.45円という価値は、現時点における電気を買う単価です。ですので、電気代の単価が上がれば、自家消費の価値も一緒に上がります。

停電しても電気が使える

停電時、パワコンを停電時用の運転に切り替えれば、日が出ているあいだは冷蔵庫やスマホの充電をまかなえます。蓄電池も一緒に入れれば、夜も安心して電気を使えます。

このメリットは金額に直しづらいので、見落とされがちです。ただ、災害で数日の停電になったとき、電気を安心して使えるかどうかは生活面だけではなく、精神面においても大きなメリットがあります。

この価値を金額に換算するのは難しいですが、太陽光のメリットとして認識しておくのがおすすめです。

補助金が使える

都道府県の補助は7万円から175万円まで開きがあります。住んでいる場所で、これだけ変わります。

自分の県がいくらかは47都道府県の補助金の額と受付状況にまとめました。締切と予算切れが近い県が多いので、設置を決めたら早めに動くのが得です。

 

ただし補助金より買値をしっかり精査する方が動く金額は大きいです。また、そもそも補助金が出ない場合もあるので、必ず相見積もりを取って買値を精査してくださいね。

長期間動き続ける

国が想定している運転年数は20年です。でも、1984年に設置されたパネルが、40年後の今も発電している事例もあります。落ちた出力はたったの20.8%でした。

そして、買値を25.6万円/kWに抑えられれば15年半で元が取れます。つまり、21年目以降に生む電気は完全なる利益になります。

太陽光発電をやめたほうがいい人は5パターン

デメリットを踏まえると、やめたほうがいい人ははっきりします。

  1. 見積もりが32万円/kWを超えている人。5kWで160万円超です。この価格では20年働かせても元が取れません。ただしこれは業者を変えれば消える条件です
  2. 10年以内に家を手放す予定の人。回収に15年以上かかるうえ、撤去にもお金がかかります。建て替えや売却の予定があるなら、太陽光より先にその計画を固めてください
  3. 屋根が北向き、または面積が足りない人。載る容量が小さいほど1kWあたりの単価は上がります。屋根の条件は買値と同じくらい効きます
  4. ローンの利息を足すと上限を超える人。ソーラーローンの利息は、設置費用が増えるのと同じです。総支払額をkWで割り直して、上限を超えないか確かめてください
  5. 0円ソーラーで何を手放すのか確かめずに契約しようとしている人。自分で買った場合、5kWが10年間で生む得は約118万円です。0円ソーラーではこの一部が事業者の取り分になります。仕組みは0円ソーラーは後悔する?にまとめました

 

逆に、向いているのは次の人です。

  1. 25.6万円/kW以下で買える見積もりを取れた(有利な条件)
  2. その家に20年住む
  3. 昼に家で電気を使う。在宅勤務、小さな子どもがいる、日中にエアコンを使う

太陽光発電で損しない手順は3ステップ

やることは3つです。

  1. 見積もりの総額をkWで割る:1kWあたりいくらかに直します。150万円で5kWなら30万円/kWです
  2. 3つの基準と比べる:25.6万円/kWなら上位30%、28.9万円/kWが平均、32万円/kWを超えたら元が取れません
  3. 同じ条件で複数社に出させる:費用を抑えるには相見積もりが必須

例えば5kWで総額160万円の見積もりなら、1kWあたり32万円。元が取れる上限ちょうどで、20年かけてようやくトントンの価格です。

ここを上位30%の25.6万円/kWまで下げられれば、総額は128万円になります。

 

1と2は、いま手元に見積もりがあれば5分で終わります。問題は3です。

1社から費用を出してもらうだけでは、これが高いのか低いのか判断しづらいです。だからこそ、相見積もりが必須です。

 

ただ、「太陽光の施工業者を自分で何社も探して、同じ条件で見積もりを依頼して、出てきた内訳を突き合わせる」ことを個人でやるのは相当な手間です。

ですので、相見積もりサービスを推奨します。

 

当サイトでは、太陽光は「ソーラーパートナーズ」、蓄電池は「エコ×エネの相談窓口」で複数社の見積もりをまとめて取ることを推奨しています。個人でやるのは大変な相見積もりを楽にできるので、価格面で損をするリスクを限りなく減らせます。見積もりも相談も完全無料で、費用は一切かかりません。

なお太陽光と蓄電池をまとめて入れるときの総額の目安は太陽光と蓄電池のセット価格に、費用の内訳は太陽光発電の設置費用にまとめています。

太陽光発電のメリット・デメリットのよくある質問

Q. 太陽光は儲からないって本当ですか?

買値によります。上位30%の25.6万円/kWで買えば20年でプラス、32万円/kWを超えて買えばマイナスです。儲からないのは太陽光という設備ではなく、高く買った契約です。

Q. 太陽光発電は何年で元が取れますか?

5kWで維持費込みだと、上位30%の価格で設置できれば約15年半、平均価格で約18年です。32万円/kWを超えると20年でも回収できません。計算式は太陽光発電は元が取れるかで公開しています。

Q. 一軒家に太陽光発電をするデメリットは何ですか?

金額が大きいのは3つです。初期費用と、20年で1回のパワコン交換、そして撤去・処分。合わせて200万円前後の支出を、20年かけて発電で取り返す設計になります。

Q. 太陽光発電は10年経ったらどうなりますか?

国が価格を決めて買い取ってくれる10年が終わり、売る値段が平均約10円/kWhに下がります。ただしパネルは稼働し続けます。また、10年目以降は売電より自家消費に寄せる設計が得になります。

Q. 見積もりが高いかどうかは、どこで判断すればいいですか?

総額をkWで割った1kWあたりの値段で判断します。25.6万円なら上位30%、28.9万円が平均、32万円を超えたら元が取れません。総額の大小ではなく、必ず1kWあたりに直してから比べてください。

Q. 太陽光パネルの寿命は何年ですか?

公式に確認できる最長の実績は40年です。1984年に設置されたパネルが今も発電していて、落ちた出力は20.8%という事例があります。また国が想定している運転年数は20年ですが、その理由はパネルの劣化ではなく、外壁や屋根の塗り替えが想定されるからです。寿命を先に決めるのはパネルより家のほうです。

Q. 蓄電池は一緒に入れるべきですか?

急ぐ必要はありません。設置から4年目までは売電が24円で、自分で使う価値の27.45円とほとんど差がないからです。5年目に売電が8.3円まで下がると、差が一気に広がります。判断の基準は蓄電池はやめたほうがいい?にまとめました。

まとめ

  • 太陽光発電のデメリットは10個。うち費用に関わるものは買値で消える
  • 元が取れる上限は32万円/kW。これを超えたら20年でも回収できない
  • 狙うのは上位30%の25.6万円/kW。平均は28.9万円/kW
  • 売電は5年目に下がる。稼ぎ頭は自分で使う電気の27.45円/kWhに移る
  • パワコン交換・維持費・撤去費は、金額が分かっているので先に見込める
  • パネルは40年で出力低下20.8%。ただしメーカー保証の「90%」は実質81%
  • 訪問販売のトラブルは2年で4倍。その場で契約しない
  • メリットの柱は、電気代が減ることと、値上がりに強いこと
  • やることは、見積もりを1kWあたりに直して25.6・28.9・32万円と比べること

出典


調査・執筆:成田 風輝(ソーラー見積もりナビ運営者)。公的機関が公開する一次資料を自分で取得し、計算過程と出典を記事内に明記しています(運営者情報)。元データは誰でも取得できます。本記事の設置費用・回収年数・発電量・維持費・パワコン交換費用は経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」、相談件数は国民生活センターの公表資料、パネルの長期実測は京セラ公式サイト、日射量は気象庁の平年値(1991〜2020年)を執筆時点で確認したものです。計算は全国平均条件の試算であり、個別の屋根条件・地域・電力プランにより結果は変わります。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。