熊本県の太陽光・蓄電池の補助金はいくら?最大69万円・13市町村が受付中【2026年度】

熊本県の太陽光・蓄電池の補助金

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熊本県の太陽光の補助金は、市町村から出ます。最も手厚いのは荒尾市と山都町の1kWあたり7万円で、山都町は10kW未満まで対象。9.9kWなら69万円になります。

ただし45市町村のうち29に制度がありません。県からも出ないので、3人に2人は補助を受け取れない計算です。

 

この記事では、2026年度の熊本県45市町村すべての情報を記載します。金額・締切・予算の残りまで整理しているので、ぜひ参考にしてください。

熊本県の補助金は市町村しだい

補助金は国・県・市町村の3階建てになっています。ただ熊本県の場合、国からも県からも出ません。

国は住宅用の太陽光そのものに補助を出しておらず、蓄電池への補助も2026年5月に終わり現在はやっていません。県のエネルギー政策課が出している制度は、脱炭素先行地域向けや事業者向けのものです。個人の住宅に太陽光や蓄電池を設置する人が県に申請できる補助金は、2026年度もありません。

 

ですので、熊本県ではお住まいの市町村に制度があるかどうかがすべてです。

45市町村のうち29に制度がない

2026年度に住宅用の太陽光または蓄電池の補助を実施しているのは、45市町村のうち16です。制度がないのは29市町村になります。

状況市町村数
受付中13
受付終了(予算上限に到達)1
実施を確認できず1
熊本市(太陽光は後期待ち・蓄電池は受付中)1
制度なし29

※2026年9月に各市町村の公式ページで確認した実数です。

 

制度がない29市町村は次のとおりです。

人吉市・水俣市・玉名市・山鹿市・宇土市・宇城市・阿蘇市・合志市・美里町・玉東町・長洲町・和水町・大津町・菊陽町・小国町・産山村・西原村・南阿蘇村・御船町・甲佐町・芦北町・津奈木町・錦町・多良木町・湯前町・水上村・相良村・五木村・球磨村

 

人口の多い玉名市・宇城市・合志市・大津町・菊陽町も、この29に入っています。熊本市の周辺で家を建てる人にとっては、県からも市町村からも出ないケースが普通にあるということです。

でも安心してください。補助金が出なくても損をしない方法はあります。この記事の後半で解説します。

最大は荒尾市と山都町の7万円/kW

熊本県内で最も手厚いのは荒尾市と山都町の1kWあたり7万円です。山都町は金額の上限がなく、10kW未満まで対象。上限いっぱいの9.9kWなら69万円になります。一般的な5kWでも35万円です。

このあとに続くのが南小国町の1kWあたり2万円(上限20万円)、八代市の1.5万円/kW(上限10万円)です。

市町村太陽光蓄電池
荒尾市7万円/kW設備価格の1/3
山都町7万円/kW設備価格の1/3
南小国町2万円/kW(上限20万円)上限10万円
八代市1.5万円/kW(上限10万円)定額10万円
熊本市定額8万円(蓄電池併設が条件)定額8万円(卒FIT世帯)

※7万円/kWの2市町は上限額の記載がなく、いずれも10kW未満が要件です。

 

荒尾市と山都町の7万円/kWは、全国で見ても高い水準です。ただしどちらも条件が厳しめなので、次の章で確認してください。

熊本で勘違いしやすい3点

45市町村を実際に確認して分かった、間違えやすい点を挙げます。

  1. 天草市は市内業者に頼むと補助が倍になり、しかも現金では受け取れません。太陽光も蓄電池も1件あたり5万円ですが、天草市内に本店・支店・営業所を置く登録事業者が施工すると10万円になります。ただし交付されるのは天草市の地域活性化通貨です
  2. 荒尾市は蓄電池だけの申請ができません。太陽光を設置する場合に限り蓄電池も対象になります。さらにFIT・FIPの認定を取らないことと、発電した電気の30%以上を自分の家で使うことが要件です。売電を前提にした設計だと対象外になります
  3. 熊本市の太陽光は前期の80件が8月26日で受付を終了しています。後期は11月2日から3月5日までで、枠は同じく80件です。今すぐ申請することはできません。一方で卒FIT世帯向けの蓄電池は、前期35件のうち22件が埋まった状態で受付中です

 

もうひとつ、予算切れが近い自治体があります。南関町は蓄電池の補助に予算総額70万円を用意していますが、8月10日時点で残り10万円でした。1件5万円が上限なので、あと2件で終わる計算になります。

 

つまり熊本では、補助金をあてにした資金計画が崩れやすいということです。だからこそ、補助金とは別に設置費用そのものを下げておく必要があります。

同じ設備でも業者によって数十万円の差が出ます。1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。

 

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熊本県45市町村の補助と受付状況

制度がある16市町村の一覧です。金額は公式ページの表記に合わせています。

市町村太陽光蓄電池状況
荒尾市7万円/kW設備価格の1/3受付中(1月8日まで)
山都町7万円/kW設備価格の1/3受付中(2月10日まで)
南小国町2万円/kW(上限20万円)上限10万円受付中
八代市1.5万円/kW(上限10万円)定額10万円受付中
上天草市上限5万円上限10万円受付中(2月26日まで)
天草市5万円(市内業者なら10万円)5万円(市内業者なら10万円)受付中(地域通貨で交付)
益城町2万円(蓄電池と同時のみ)8万円受付中
苓北町5万円5万円受付中(1月29日まで)
山江村1.5万円/kW(上限5万円)経費の1/3(上限5万円)受付中
菊池市3万円〜(容量による)—受付中
高森町5万円(4kW以上)—受付中
氷川町定額5万円—受付中
南関町—費用の1/5(上限5万円)予算残10万円
熊本市定額8万円(蓄電池併設が条件)定額8万円(卒FIT世帯)太陽光は11月2日から
嘉島町1.5万円/kW(上限5万円)—予算上限で終了
あさぎり町工事費の1/10(上限20万円)—実施を確認できず
上記以外の29市町村——0円

※各市町村の公式ページを執筆時点で確認した内容です。先着順の制度が多く、月単位で状況が変わります。申請の前に必ず公式ページを見てください。

 

表から読み取れることが3つあります。

  1. 蓄電池まで対象にしているのは9市町村だけです。菊池市・高森町・氷川町・嘉島町・あさぎり町は太陽光のみで、南関町は逆に蓄電池のみです
  2. 締切は1月から2月に集中しています。荒尾市が1月8日、苓北町が1月29日、山都町が2月10日、上天草市と天草市が2月26日。年明けには多くが締め切られます
  3. あさぎり町は判断が難しい状態です。リフォーム助成の一区分として太陽光が入っていますが、ページの更新が2023年8月で止まっています。役場に電話で確認してください

熊本で太陽光は元が取れるのか

熊本は日照条件がよく、太陽光に向いた土地です。5kWの太陽光なら年間6,000kWh以上を発電します。この電気の使い道で価値が変わります。

電気の行き先1kWhあたりの価値
自分の家で使う27.45円(買わずに済んだ電気代)
電力会社に売る(1〜4年目)24円
電力会社に売る(5年目以降)8.3円

売るより使うほうが、価値は大きいです。特に売電価格は5年目に8.3円まで下がるので、太陽光で得をするかどうかは「どれだけ自分で使えるか」にかかっています。

 

熊本市が太陽光の補助に蓄電池の併設を条件にしているのも、荒尾市が自家消費30%以上を要件にしているのも、この考え方に沿った設計です。回収年数の計算方法は太陽光発電は元が取れるかにまとめています。

熊本県で補助金に頼らず費用をおさえるには

熊本は県から補助が出ず、45市町村のうち29にも制度がありません。

 

一方で、太陽光の設置費用は1kWあたり28.9万円が相場です。当サイトは25.6万円/kWを狙うべき基準としています。5kWなら16.5万円の差になります。

これは熊本県内のほとんどの補助額を上回る金額です。荒尾市と山都町の7万円/kWを除けば、多くの市町村の補助は5万円から10万円。業者選びだけで、その2倍から3倍が動くというわけですね。

 

また、蓄電池はもっと開きます。当サイトが登録製品を集計して出した払っていい上限は1kWhあたり12.5万円。10kWhなら125万円です。ところが市場では17万円から22万円の見積もりが普通に出てきます。10kWhで比べると45万円から95万円の差です。

補助金が出ない自治体にお住まいなら、買値を下げることが唯一の手段になります。

 

そして見積もりが適正かどうかは、1社だけ見ても判断できません。同じ設備でも業者によって数十万円の開きが出るためです。

 

太陽光は「ソーラーパートナーズ」、蓄電池は「エコ×エネの相談窓口」で複数社の見積もりをまとめて取れます。見積もりも相談も完全無料です。

なお設置費用の内訳は太陽光発電の設置費用に、デメリットまで含めた判断材料は太陽光発電のメリットデメリットにまとめています。

熊本県の補助金のよくある質問

Q. 熊本県から補助金はもらえますか?

もらえません。熊本県が実施しているのは脱炭素先行地域向けや事業者向けの制度で、住宅用の太陽光・蓄電池は対象外です。申請先は市町村になります。

Q. いちばん多くもらえるのはどこですか?

荒尾市と山都町です。どちらも太陽光1kWあたり7万円。山都町は10kW未満まで対象なので、9.9kWなら69万円、5kWなら35万円になります。ただし荒尾市は蓄電池だけの申請ができず、FIT・FIPの認定を取らないことが要件です。山都町も10kW未満・自家消費率30%以上という条件がつきます。

Q. 熊本市に住んでいます。今から申請できますか?

太陽光は11月2日からです。前期の80件は8月26日で受付を終了しました。後期は11月2日から3月5日までで、枠は80件です。卒FIT世帯向けの蓄電池は受付中で、前期35件のうち22件が埋まった状態でした。

Q. 自分の市町村に制度がありませんでした。損ですか?

損ではありません。熊本では45市町村のうち29に制度がないので、こちらのほうが多数派です。そして補助金の額より、設置費用の差のほうが大きくなります。平均28.9万円/kWと上位30%の25.6万円/kWの差は5kWで16.5万円で、多くの市町村の補助額を上回ります。

Q. 天草市の「地域通貨」とは何ですか?

天草市地域活性化通貨のことで、現金では交付されません。市内で使える通貨として受け取ります。なお天草市内に本店・支店・営業所を置く登録事業者が施工すると、補助額が5万円から10万円に倍増します。

Q. 国の補助金は使えますか?

使えます。国と市町村の制度は原則として併用できますが、同じ設備に対する二重取りはできません。着工前の申請が条件になっている制度が多いので、契約の前に順番を確認してください。

Q. 補助金が5万円なら、あまり意味がないのでは?

補助の額と損得は別の話です。太陽光の設置費用は下がり続けており、電気代は上がっています。買わずに済む電気は1kWhあたり27.45円の価値があるので、補助がなくても自家消費で回収する設計は成り立ちます。むしろ補助が5万円なら、見積もりを16万円下げるほうが効きます。

まとめ

  • 熊本県に住宅用の太陽光・蓄電池の補助金はありません。県の制度は事業者向けと脱炭素先行地域向けだけ
  • 市町村は45のうち16が実施、29に制度なし。今すぐ申請できるのは13市町村
  • 最大は荒尾市と山都町の7万円/kW。9.9kWなら69万円、5kWで35万円
  • 熊本市の太陽光は8月26日に前期が終了。後期は11月2日から
  • 南関町は予算残10万円(8月10日時点)。あと2件で終わる
  • 天草市は市内業者で倍額・交付は地域通貨。荒尾市は蓄電池だけの申請が不可
  • 締切は1月から2月に集中。年明けには多くが締め切られる
  • 補助5万円より、買値の差16.5万円のほうが大きい

出典


調査・執筆:成田 風輝(ソーラー見積もりナビ運営者)。熊本県45市町村すべての公式ページを執筆時点で確認しました(運営者情報)。補助金の額・受付状況・締切は各市町村の公式ページ、設置費用の相場と自家消費の価値は経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」にもとづきます。年度・予算で変わるため、申請前に最新の要綱で確認してください。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。