本記事にはPRが含まれる場合があります
佐賀県の太陽光・蓄電池の補助金は市町の窓口からもらえます。県が国の交付金を市町に配る仕組みで、太陽光が1kWあたり7万円で上限35万円、蓄電池が費用の3分の1で上限47万円、合わせて82万円です。ただし太陽光と蓄電池のセットで売電しない家だけが対象で、市町ごとの件数が小さく、20市町のうち5つはもう終わりました。15市町がいま受付中(基山町は町独自の分だけ)で、多くは10月30日が締切です。
この記事では、2026年度の佐賀県と20市町すべての情報を記載します。県の仕組みと条件、市町ごとの残りと締切、先着と抽選の違い、既設の家の選択肢まで整理しているので、ぜひ参考にしてください。
佐賀県の82万円は、市町の窓口から出る
一般的に、補助金は国・県・市町村の3階建てになっています。佐賀県の場合、県は住民に直接出さず、国の交付金を市町に配り、市町の窓口から出す仕組みです。
| 設備 | 補助額 | 条件 |
|---|---|---|
| 太陽光 | 7万円/kW(上限35万円) | 売電制度を使わない・30%以上を自家消費 |
| 蓄電池 | 3分の1(上限47万円) | 太陽光と同時に入れる場合だけ |
※佐賀県の公式ページを執筆時点で確認しました。蓄電池は1kWhあたり14.1万円までの価格に3分の1をかけます。
制度の名前は「SAGAゼロカーボン加速化事業」で、額と条件は県内で共通です。鹿島市だけは県を通さず国から直接受けていますが、額は同じです。
条件は4つです。
- 太陽光と蓄電池のセットで入れること。太陽光だけ、蓄電池だけでは出ません
- 国の固定価格で売る制度(FIT)の認定を受けないこと。売電する家は対象外です
- 発電した電気の30%以上を自分の家で使うこと
- 工事の契約前に申請すること。交付が決まってから契約します。すでに太陽光がある家への増設も対象外です
市町の予算は数件から十数件分と小さく、予算の使い方も先着と抽選で市町ごとに違います。
なお、この補助は国の交付金を県と市町が配るものです。個人が国に直接申し込む太陽光の補助はなく、蓄電池の国の補助も2026年5月に終わり現在はやっていません。
受付中は15市町、終了は5市町
20市町の状況は2つに分かれます。
| 状況 | 市町 |
|---|---|
| 受付中(14) | 佐賀市・多久市・伊万里市・武雄市・鹿島市・小城市・吉野ヶ里町・上峰町・玄海町・有田町・大町町・江北町・白石町・太良町 |
| 県の分は終了・町独自は受付中(1) | 基山町(太陽光3万円/kWの町独自だけ) |
| 終了(5) | 神埼市(5月29日)・鳥栖市(8月5日)・唐津市(8月分で終了)・嬉野市・みやき町 |
※各市町の公式ページを執筆時点で確認しました。受付中の15市町には、町独自の分だけの基山町を含みます。
受付中でも残りが少ない市町があります。
- 伊万里市は予算の96%を使いました。8月末の残りは22.5万円で、太陽光1件分に足りません。月末の締めで残額を超えると終わります
- 多久市・有田町は残り1件、小城市は2件、上峰町は3件です。いずれも7月から8月に各市町が公表した数字です
- 神埼市は5月に受付を始め、1か月で予算に達しました。佐賀県では人気のある市町から順に埋まります
玄海町・大町町・江北町・白石町・太良町は10月30日まで、武雄市は12月28日まで受け付けます。10月30日は多くの市町に共通する締切なので、この日を目安に工事の契約前の申請を終えてください。
佐賀市は10月30日に締め切って11月に抽選
先着で埋まる市町と、締め切ってから抽選する市町があります。
| 方式 | 市町 |
|---|---|
| 締切後に抽選 | 佐賀市(10月30日締切・11月に抽選・17件) |
| 月ごとに抽選 | 伊万里市・小城市(月末で締めて抽選)・唐津市(終了) |
| 先着(予算に達した日だけ抽選) | 太良町・吉野ヶ里町(6月分は抽選、7月以降は先着) |
| 先着 | 多久市・武雄市・鹿島市・上峰町・玄海町・有田町・大町町・江北町・白石町 |
※各市町の公式ページを執筆時点で確認しました。
佐賀市は先着ではなく、10月30日まで受け付けてから11月に抽選します。予定は17件です。去年の市独自の制度は蓄電池に151件の応募があり、当選は20件でした。県の分も申し込めばもらえる制度ではありません。交付が決まるのは11月以降なので、それまで契約を待てない人は「事前着手届」を出して先に工事を始めます。ただし届を出しても、抽選に外れれば補助は出ません。
佐賀市には市独自の制度もあります。太陽光に定額5万円、蓄電池に定額10万円で、こちらは設置後に申し込む抽選です。すでに太陽光がある家に蓄電池だけ足す場合に使える制度は、県内でこの佐賀市の10万円だけです。県の分はどの市町でも増設が対象外だからです。
佐賀で勘違いしやすい3点
20市町を確認して分かった、間違えやすい点を挙げます。
- すでに太陽光がある家に蓄電池を足す場合、82万円の制度は使えません。県の分は太陽光と蓄電池のセットで、既存の設備への増設は対象外です。既存の設備をすべて撤去して新しく入れる場合だけ対象になります。蓄電池だけの補助は佐賀市の独自10万円だけです
- 売電する家は、82万円の制度が使えません。FITの認定を受けないことが条件です。売電する家に出るのは、鹿島市・基山町・上峰町の独自制度だけです
- 終わった市町の人は、今年度はもう申し込めません。神埼市・鳥栖市・唐津市・嬉野市・みやき町は今年度の受付を終えました。県の追加配分の告知はなく、次は2027年度です。基山町は県の分が終わり、町独自の太陽光補助だけ残っています
佐賀では、県の82万円はセット限定で件数が小さく、5市町が終わり、残り数件の市町があります。そこで重要なのが「設置費用そのもの」です。ここが投資回収の分かれ目になります。
太陽光・蓄電池は同じ設備でも業者によって数十万円の差が出ます。これは全部工事費による差です。1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。
ですので、必ず相見積もりを取りましょう。
当サイトでは太陽光の相見積もりに「ソーラーパートナーズ」、蓄電池の相見積もりに「エコ×エネの相談窓口」を推奨しています。おすすめする理由は導線が圧倒的にわかりやすいので迷わないですし、規模も大きいので安心だからです。
個人でやるのは大変な「相見積もり」を楽にできるので、価格面で損をするリスクを限りなく減らせます。見積もりも相談も完全無料で、費用は一切かかりません。
![]()
佐賀県20市町の補助と受付状況
市町の制度の一覧です。20市町すべてに県の82万円の窓口があり、15市町がいま受付中です。市町独自の分は別に書いています。
| 市町 | 県の分(太陽光35万円+蓄電池47万円) | 市町独自 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 佐賀市 | 受付中(10月30日締切・17件・11月に抽選) | 太陽光5万円/蓄電池10万円(定額・抽選・既設も可) | 受付中(独自は2027年3月1日まで) |
| 鹿島市 | 受付中(国から直接・12月28日まで・5kW・10kWhまで) | 太陽光2万円/kW(上限6万円・売電も可) | 受付中 |
| 武雄市 | 受付中(9件・12月28日まで・先着) | — | 受付中 |
| 吉野ヶ里町 | 受付中(10月30日まで・先着) | — | 受付中 |
| 玄海町 | 受付中(10月30日まで・先着) | — | 受付中 |
| 大町町 | 受付中(5件・10月30日まで) | — | 受付中 |
| 江北町 | 受付中(10月30日まで・窓口で提出) | — | 受付中 |
| 白石町 | 受付中(6件・10月30日まで) | — | 受付中 |
| 太良町 | 受付中(10月30日まで・予算到達日は抽選) | — | 受付中 |
| 上峰町 | 受付中(残3件・7月21日時点) | 太陽光2万円/kW(上限8万円・県の分と併用不可) | 受付中 |
| 小城市 | 受付中(残2件・8月1日時点・月末締めで抽選) | — | 残りわずか |
| 有田町 | 受付中(6件のうち5件申請済み・8月13日時点) | — | 残りわずか |
| 多久市 | 受付中(残1件・7月1日時点・先着) | — | 残りわずか |
| 伊万里市 | 受付中(残22.5万円・8月末時点・月末締めで抽選) | — | 残りわずか |
| 基山町 | 終了(9月) | 太陽光3万円/kW(上限8万円・町内業者なら10万円) | 独自は受付中 |
| 唐津市 | 終了(8月分で終了・13件) | — | 終了 |
| 鳥栖市 | 終了(8月5日) | — | 終了 |
| 神埼市 | 終了(5月29日) | — | 終了 |
| 嬉野市 | 終了 | — | 終了 |
| みやき町 | 終了(7件) | — | 終了 |
※各市町の公式ページを執筆時点で確認した内容です。申請の前に必ず公式ページを見てください。
表から読み取れることが3つあります。
- 制度がない市町はありません。20市町すべてに県の82万円の窓口があります。ほかの県のように「市町村に制度がない」ことを心配する必要はなく、問題は残りの件数だけです
- 市町独自の上乗せは4市町だけです。佐賀市・鹿島市・基山町・上峰町で、いずれも県の分とは重ねられません。県の分が終わった基山町と、売電する家向けの制度として意味があります
- 市から先に埋まっています。神埼市・鳥栖市・唐津市は夏までに終わり、佐賀市は抽選です。10月まで受け付けているのは町が中心で、件数は数件です
佐賀で太陽光は元が取れるのか
佐賀は日射量が東京を上回る土地です。佐賀市の年間日射量は1日あたり13.2MJ/㎡で、東京より多いです。日照時間も東京と同じ水準で、冬に雪で止まる期間がほぼありません。
発電した電気の使い道で価値が変わります。
| 電気の行き先 | 1kWhあたりの価値 |
|---|---|
| 自分の家で使う | 27.45円(買わずに済んだ電気代) |
| 電力会社に売る(1〜4年目) | 24円 |
| 電力会社に売る(5年目以降) | 8.3円 |
売るより使うほうが、価値は高いです。
県の82万円は、上の表の24円で売る道を使わず、30%以上を自分で使う家向けです。補助が大きい制度ほど、売らずに使う設計を条件にしています。佐賀の制度は蓄電池とのセットが条件なので、昼に貯めて夜に使う設計が前提になっています。
なお太陽光の回収年数の計算は太陽光発電は元が取れるかにまとめています。
佐賀県で補助金に頼らず費用をおさえるには
県の82万円は件数が小さく、5市町が終わり、残り1件の市町もあります。
一方で、太陽光の設置費用は1kWあたり28.9万円が相場です。当サイトは25.6万円/kWを狙うべき基準としています。5kWなら16.5万円の差になります。
この16.5万円は、市町独自の太陽光補助の上限8万円の2倍です。県の分が埋まった市町では、業者選びで動く額のほうが大きいというわけですね。
また、蓄電池はもっと開きます。当サイトが登録製品を集計して出した払っていい上限は1kWhあたり12.5万円。ところが市場では17万円から22万円の見積もりが普通に出てきます。県の3分の1の補助も、1kWhあたり14.1万円を超えた分には出ません。この14.1万円は補助の計算に使う上限で、狙うべき価格ではありません。
同じ設備なら、設備費には差が出ません。差は工事費など、業者に依存するものです。そのためには相見積もりをとって、工事費の安いところに頼むのが必須です。
太陽光は「ソーラーパートナーズ」、蓄電池は「エコ×エネの相談窓口」で複数社の見積もりをまとめて取れます。見積もりも相談も完全無料です。
なお設置費用の内訳は太陽光発電の設置費用に、デメリットまで含めた判断材料は太陽光発電のメリットデメリットにまとめています。
![]()
佐賀県の補助金のよくある質問
Q. 佐賀県の補助金は今から間に合いますか?
市町によります。玄海町・大町町・江北町・白石町・太良町・吉野ヶ里町は10月30日まで、武雄市と鹿島市は12月28日まで受け付けています。多久市・有田町・小城市・伊万里市は残りわずかです。神埼市・鳥栖市・唐津市・嬉野市・みやき町は終わりました。
Q. 県に直接申し込むのですか?
市町の窓口です。県は国の交付金を市町に配り、市町が受け付けます。額と条件は県内共通で、件数と締切、先着か抽選かは市町ごとに違います。
Q. 佐賀市はいつ結果が分かりますか?
11月です。10月30日まで受け付け、予定件数を超えたら抽選します。交付が決まる前に契約すると対象外なので、待てない人は事前着手届を出してから工事を始めます。
Q. すでに太陽光がある家に蓄電池だけ入れたいのですが?
県の82万円の制度は使えません。増設は対象外で、既存の設備をすべて撤去して新しく入れる場合だけ対象です。佐賀市の独自制度なら蓄電池だけで定額10万円が出ます。設置後に申し込む抽選です。
Q. 売電したい場合は?
県の82万円の制度は使えません。鹿島市・基山町・上峰町の市町独自の制度は売電する家も対象です。
Q. いちばん多くもらえるのはどこですか?
どの市町でも同じ82万円です。太陽光7万円/kWで上限35万円、蓄電池3分の1で上限47万円で、5kWと10kWhの構成で上限に届きます。
Q. 県と市町独自の両方からもらえますか?
もらえません。佐賀市は「県の分と市独自の分はどちらか一方」、上峰町も併用不可と明記しています。基山町は県の分が終わっているので、町独自の分だけです。
Q. 補助金がもらえなかったら損ですか?
補助と損得は別です。太陽光の相場と狙うべき買値の差は5kWで16.5万円あり、市町独自の補助の2倍です。買値を下げれば、抽選に外れても取り返せます。
まとめ
- 市町の窓口からもらえる。太陽光35万円+蓄電池47万円で82万円。県が国の交付金を20市町に配る
- セット限定・売電しない家だけ・契約前に申請・増設は対象外
- 受付中15・終了5。神埼・鳥栖・唐津・嬉野・みやきは今年度分が終了
- 10月30日が多くの市町の締切。武雄市と鹿島市は12月28日
- 佐賀市は10月30日締切で11月に抽選
- 残りわずか=多久・有田・小城・伊万里
- 既設の家に蓄電池だけ=佐賀市の独自10万円だけ
- 売電する家=鹿島・基山・上峰の独自制度
- 補助が出ても、買値の差は市町独自の補助の2倍
出典
- 佐賀県「SAGAゼロカーボン加速化事業(重点対策加速化事業)」
- 佐賀市「佐賀市SAGAゼロカーボン加速化事業補助金」「令和8年度佐賀市ゼロカーボン推進事業費補助金」
- 鹿島市「鹿島市脱炭素に向けた重点対策加速化事業補助金」
- 吉野ヶ里町「吉野ヶ里町SAGAゼロカーボン加速化事業 太陽光発電設備・蓄電池等設置補助金」
- 気象庁「佐賀の平年値」
- 経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」
調査・執筆:成田 風輝(ソーラー見積もりナビ運営者)。佐賀県と県内20市町すべての公式ページを執筆時点で確認しました(運営者情報)。補助金の額・受付状況は佐賀県および各市町の公式ページと交付要綱、日射量は気象庁の平年値、設置費用の相場と自家消費の価値は経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」にもとづきます。年度・予算で変わるため、申請前に最新の要綱で確認してください。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。

