長崎県の太陽光・蓄電池の補助金はいくら?最大100万円・12市町が受付中【2026年度】

長崎県の太陽光・蓄電池の補助金

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長崎県の太陽光・蓄電池の補助金は市町の窓口からもらえます。県が国の交付金を市町に配る仕組みで、太陽光が1kWあたり7万円、蓄電池が費用の3分の1、合わせて上限100万円です。ただし太陽光と蓄電池のセットで売電しない家だけが対象で、21市町のうち8つはもう終わりました。売電する家に出るのは平戸市の独自制度だけです。佐世保市と雲仙市は受付初日で予算に達しています。12市町がいま受付中で、多くは10月30日が締切です。

この記事では、2026年度の長崎県と21市町すべての情報を記載します。県の仕組みと市町ごとの上限、受付中の市町の残り、長崎市の状況、既設の家の選択肢まで整理しているので、ぜひ参考にしてください。

長崎県の100万円は、市町の窓口から出る

一般的に、補助金は国・県・市町村の3階建てになっています。長崎県の場合、県は住民に直接出さず、国の交付金を市町に配り、市町の窓口から出す仕組みです。

設備補助額条件
太陽光7万円/kW売電制度を使わない・30%以上を自家消費
蓄電池3分の1(1kWhあたり15.5万円までの価格に)太陽光と同時に入れる場合だけ
合計の上限100万円(佐世保市・島原市は80万円、長崎市は60万円)

※長崎県と各市町の公式ページを執筆時点で確認しました。

 

制度の名前は市町ごとに「地域脱炭素に向けた重点対策加速化事業費補助金」などで、額の計算は県内でほぼ共通です。新上五島町だけは蓄電池の価格上限が1kWhあたり12.5万円です。合計の上限だけが市町で違い、多くの市町は100万円、佐世保市と島原市は80万円、長崎市は太陽光35万円と蓄電池25万円の60万円です。

5kWの太陽光と10kWhの蓄電池を入れる標準的な構成では、太陽光35万円と蓄電池51.7万円で86.7万円になります。10kWhの蓄電池と組み合わせた場合、上限の100万円に届くのは7kW以上の太陽光を載せる家です。

 

条件は4つです。

  1. 太陽光と蓄電池のセットか、太陽光だけ。蓄電池だけでは出ません
  2. 国の固定価格で売る制度(FIT)の認定を受けないこと。売電する家は対象外です
  3. 発電した電気の30%以上を自分の家で使うこと
  4. 工事の契約前に申請すること。交付が決まってから契約します

市町の予算は小さく、先着で埋まります。予算に達した日に届いた申請は抽選です。

なお、この補助は国の交付金を県と市町が配るものです。個人が国に直接申し込む太陽光の補助はなく、蓄電池の国の補助も2026年5月に終わり現在はやっていません。

受付中は12市町、終了は8市町。初日で終わった市もある

21市町の状況は3つに分かれます。

状況市町
受付中(12)長崎市・対馬市・壱岐市・西海市・南島原市・長与町・時津町・東彼杵町・小値賀町・新上五島町・松浦市(国から直接)・平戸市(市独自)
終了(8)佐世保市(5月11日)・雲仙市(5月13日)・佐々町(5月)・島原市(5月28日)・諫早市(6月19日)・大村市・波佐見町(7月)・川棚町(8月27日)
制度なし(1)五島市(住宅用太陽光の補助なし・蓄電池は意向調査のみ)

※各市町の公式ページを執筆時点で確認しました。

 

終わり方が早いのが長崎の特徴です。

  1. 佐世保市と雲仙市は受付を始めた日に予算に達しました。どちらも5月中旬で、その日に届いた分は抽選になりました
  2. 諫早市は5日間だけ受け付けて抽選でした。6月に36件の申請があり、予算内に入ったのは23件です。残りはキャンセル待ちです
  3. 受付中でも南島原市は予算の98%を使いました。9月7日時点で残りは34万円で、市は申請前に環境課へ連絡するよう求めています

長与町は8月中旬時点で残りが490万円です。対馬市・壱岐市・西海市・時津町・東彼杵町・小値賀町・新上五島町は残りの公表がなく、締切は10月30日です。

長崎市は残り数件。平戸市と松浦市は別の制度

長崎市は県の窓口ですが、上限は太陽光35万円と蓄電池25万円の60万円です。8月31日時点で残りは数件で、郵送の受付は7月6日で打ち切り、いまは窓口に持ち込む申請だけです。申請は11月30日までですが、予算に達した時点で終わります。

 

県の一覧に入っていない松浦市と平戸市は、次の表のとおりです。

市太陽光蓄電池状況
松浦市7万円/kW(国から直接・上限の記載なし)3分の1(15.5万円/kWhまで・同時のみ)受付中(12月28日まで)
平戸市2万円/kW(上限10万円・市独自)2分の1(上限20万円・太陽光と併用のみ)受付中(2027年2月26日まで)

※各市の公式ページを執筆時点で確認しました。

 

松浦市は県を通さず国から直接交付を受けていて、額の計算は県の制度と同じです。平戸市は市独自の制度で、額は小さいですが売電する家も対象で、給湯器や電気自動車の補助と同じ枠です。五島市は住宅用の太陽光補助がなく、売電の期間が終わった家に蓄電池を入れる事業の意向調査だけを受け付けています。

長崎で勘違いしやすい3点

21市町を確認して分かった、間違えやすい点を挙げます。

  1. すでに太陽光がある家に蓄電池を足す場合、補助はありません。県の制度は蓄電池を太陽光の付帯設備としてだけ認めていて、21市町のどこでも蓄電池だけは対象外です。平戸市の独自制度も太陽光との併用だけです
  2. 売電する家は、100万円の制度が使えません。FITの認定を受けないことが条件です。売電する家に出るのは平戸市の独自制度だけで、太陽光2万円/kWで上限10万円です
  3. 申し込みは初日勝負の市町があります。佐世保市と雲仙市は初日で終わり、諫早市は5日間で締め切って抽選でした。来年度も同じ制度が続く場合、受付開始日の朝に窓口へ行ける準備が必要です。西海市はチラシで「令和10年度まで毎年募集する予定」と書いています

 

長崎では、県の100万円はセット限定で8市町が終わり、残る市町も残りわずかです。そこで重要なのが「設置費用そのもの」です。ここが投資回収の分かれ目になります。

太陽光・蓄電池は同じ設備でも業者によって数十万円の差が出ます。これは全部工事費による差です。1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。

ですので、必ず相見積もりを取りましょう。

 

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長崎県21市町の補助と受付状況

市町の制度の一覧です。20市町に制度があり、12市町がいま受付中です。金額は公式ページの表記に合わせています。

市町太陽光蓄電池状況
長崎市7万円/kW(上限35万円)5万円/kWhか3分の1の低い方(上限25万円・同時のみ)受付中(残り数件・窓口のみ・11月30日まで)
対馬市7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)受付中(10月30日まで)
壱岐市7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)受付中(10月30日まで)
西海市7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)受付中(10月30日まで)
時津町7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)受付中(10月30日まで)
東彼杵町7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)受付中(10月30日まで・窓口で提出)
小値賀町7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)受付中(10月30日まで)
新上五島町7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(12.5万円/kWhまでが原則)受付中(10月30日まで)
長与町7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)受付中(残490万円・8月12日時点・10月30日まで)
南島原市7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)受付中(残34万円・9月7日時点・申請前に環境課へ連絡)
松浦市7万円/kW(国から直接)3分の1(同時のみ)受付中(12月28日まで)
平戸市2万円/kW(上限10万円・市独自)2分の1(上限20万円・太陽光と併用のみ)受付中(2027年2月26日まで)
佐世保市7万円/kW(合計上限80万円)3分の1(同時のみ)終了(5月11日・初日)
雲仙市7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)終了(5月13日・初日)
佐々町7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)終了(5月)
島原市7万円/kW(合計上限80万円)3分の1(同時のみ)終了(5月28日)
諫早市7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)終了(6月19日・抽選)
大村市7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)終了
波佐見町7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)終了(7月)
川棚町7万円/kW(合計上限100万円)3分の1(同時のみ)終了(8月27日)
五島市—卒FITの家向けの事業を準備中(額は未定)0円

※各市町の公式ページを執筆時点で確認した内容です。申請の前に必ず公式ページを見てください。

 

表から読み取れることが3つあります。

  1. 制度がないのは五島市だけです。ほかの20市町には県の制度か独自の制度があります。ただし8市町は今年度分を終えているので、いま使えるのは12市町です
  2. すでに太陽光がある家に蓄電池を足せる市町はありません。21市町すべてで蓄電池だけの申請は対象外です。五島市が卒FITの家向けに蓄電池の事業を準備していますが、額はまだ決まっていません
  3. 都市部から先に埋まりました。佐世保市・諫早市・大村市・島原市は5月から6月に終わり、長崎市も残り数件です。10月まで受け付けているのは離島と町が中心です

長崎で太陽光は元が取れるのか

長崎は日射量が東京を上回る土地です。長崎市の日射量は1日平均13.6MJ/㎡で、東京より多いです。日照時間は東京より短いですが、日射の強さで発電量は上回ります。

 

発電した電気の使い道で価値が変わります。

電気の行き先1kWhあたりの価値
自分の家で使う27.45円(買わずに済んだ電気代)
電力会社に売る(1〜4年目)24円
電力会社に売る(5年目以降)8.3円

売るより使うほうが、価値は高いです。

県の100万円の制度は、上の表の24円で売る道を使わず、30%以上を自分で使う家向けです。補助が大きい制度ほど、売らずに使う設計を条件にしています。長崎の制度は蓄電池とのセットが前提なので、昼に貯めて夜に使う設計になります。

なお太陽光の回収年数の計算は太陽光発電は元が取れるかにまとめています。

長崎県で補助金に頼らず費用をおさえるには

県の100万円は8市町が終わり、初日で埋まる市もあります。

 

一方で、太陽光の設置費用は1kWあたり28.9万円が相場です。当サイトは25.6万円/kWを狙うべき基準としています。5kWなら16.5万円の差になります。

この16.5万円は、平戸市の太陽光補助の上限10万円を上回ります。初日で埋まる補助を追いかけるより、業者選びで動く額のほうが確実というわけですね。

 

また、蓄電池はもっと開きます。当サイトが登録製品を集計して出した払っていい上限は1kWhあたり12.5万円。新上五島町は県の制度でも「12.5万円/kWhを超える蓄電池は原則対象外」としていて、同じ水準です。ところが市場では17万円から22万円の見積もりが普通に出てきます。県の3分の1の補助も、1kWhあたり15.5万円を超えた分には出ません。この15.5万円は補助の計算に使う上限で、狙うべき価格ではありません。

同じ設備なら、設備費には差が出ません。差は工事費など、業者に依存するものです。そのためには相見積もりをとって、工事費の安いところに頼むのが必須です。

 

太陽光は「ソーラーパートナーズ」、蓄電池は「エコ×エネの相談窓口」で複数社の見積もりをまとめて取れます。見積もりも相談も完全無料です。

なお設置費用の内訳は太陽光発電の設置費用に、デメリットまで含めた判断材料は太陽光発電のメリットデメリットにまとめています。

長崎県の補助金のよくある質問

Q. 長崎県の補助金は今から間に合いますか?

市町によります。対馬市・壱岐市・西海市・時津町・東彼杵町・小値賀町・新上五島町・長与町は10月30日まで、松浦市は12月28日まで受け付けています。長崎市と南島原市は残りわずかです。佐世保市・諫早市・大村市など8市町は終わりました。

Q. 県に直接申し込むのですか?

市町の窓口です。県は国の交付金を市町に配り、市町が受け付けます。額の計算は県内共通で、合計の上限と締切、残りは市町ごとに違います。

Q. 長崎市はまだ申し込めますか?

残り数件です。郵送は7月6日の消印で打ち切り、いまは窓口に持ち込む申請だけです。申請期限は11月30日ですが、予算に達した時点で終わります。

Q. すでに太陽光がある家に蓄電池だけ入れたいのですが?

21市町のどこでも対象外です。県の制度は蓄電池を太陽光の付帯設備としてだけ認めています。五島市が卒FITの家向けに蓄電池の事業を準備していますが、額は未定で意向調査の段階です。

Q. 売電したい場合は?

県の100万円の制度は使えません。平戸市の独自制度は売電する家も対象で、太陽光2万円/kWで上限10万円、蓄電池2分の1で上限20万円です。

Q. いちばん多くもらえるのはどこですか?

合計上限100万円の15市町が同じです。太陽光7万円/kWに蓄電池の3分の1を足し、7kW以上の太陽光と10kWhの蓄電池で上限に届きます。佐世保市と島原市は80万円、長崎市は60万円が上限で、受付中なのは長崎市です。

Q. 来年度も同じ制度はありますか?

西海市はチラシで「令和10年度まで毎年募集する予定」と書いています。国の交付金は複数年の計画で配られるので、ほかの市町も続く見込みですが、市町ごとの発表を待ってください。初日で埋まる市町では、受付開始日に申請できる準備が必要です。

Q. 補助金がもらえなかったら損ですか?

補助と損得は別です。太陽光の相場と狙うべき買値の差は5kWで16.5万円あり、平戸市の補助の上限を上回ります。買値を下げれば、補助が終わった市町でも取り返せます。

まとめ

  • 市町の窓口からもらえる。太陽光7万円/kW+蓄電池3分の1で上限100万円。佐世保・島原は80万円、長崎市は60万円
  • セット限定・売電しない家だけ・契約前に申請・蓄電池だけは不可
  • 受付中12・終了8・制度なし1(五島市)
  • 佐世保市・雲仙市は初日で終了。諫早市は5日間で締め切って抽選
  • 長崎市は残り数件。郵送は打ち切り、窓口のみ
  • 南島原市は残り34万円、長与町は残り490万円
  • 10月30日が多くの市町の締切。松浦市は12月28日
  • 売電する家=平戸市の独自制度だけ
  • 補助が出ても、買値の差は平戸市の補助を上回る

出典


調査・執筆:成田 風輝(ソーラー見積もりナビ運営者)。長崎県と県内21市町すべての公式ページを執筆時点で確認しました(運営者情報)。補助金の額・受付状況は長崎県および各市町の公式ページと交付要綱、日射量は気象庁の平年値、設置費用の相場と自家消費の価値は経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」にもとづきます。年度・予算で変わるため、申請前に最新の要綱で確認してください。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。