宮城県の太陽光・蓄電池の補助金はいくら?最大121万円・14市町が受付中【2026年度】

宮城県の太陽光・蓄電池の補助金

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宮城県の太陽光・蓄電池の補助金は県から直接もらえます。ただし額は太陽光3万円と蓄電池4万円の定額で、設置したあとに申し込んで抽選という仕組みです。しかも1次募集で予算の87%が埋まりました。市町村の上乗せは35のうち19にあり、最大は東松島市の121万円です。

この記事では、2026年度の宮城県と35市町村すべての情報を記載します。県の抽選の仕組みと残り、市町村の額の差、仙台市の条件まで整理しているので、ぜひ参考にしてください。

宮城県の補助金は、設置したあとに申し込んで抽選

一般的に、補助金は国・県・市町村の3階建てになっています。宮城県の場合、県の階は額が小さく、先着ではなく抽選です。

設備県の補助額条件
太陽光3万円(定額)蓄電池かV2Hなどを一緒に入れる場合だけ
蓄電池4万円(定額)すでに太陽光がある家でも出る
V2H4万円

※宮城県の公式ページを執筆時点で確認しました。

 

太陽光と蓄電池を入れて7万円です。ほかの県の1kWあたり7万円と比べると桁が1つ小さく、県の補助をあてにした資金計画は組めません。

 

仕組みが独特なので、順番を押さえてください。

  1. 先に設置する。募集の区分ごとに「この期間に電力会社との売電の契約と設置を終えた設備」が対象と決まっています
  2. 募集期間に申し込む。年に3回で、期間は2週間だけです
  3. 申込の総額が予算を超えたら抽選。外れると補助は出ません。同じ区分での再申込はできません
  4. 「みやぎスマエネ倶楽部」に入会する。発電で減らしたCO2の分を県がまとめて活用する仕組みで、申込書に入会の欄があります

ほとんどの市町村や国の補助と重ねられます。県のよくある質問に「仙台市の補助金や市町村の太陽光補助、国のみらいエコ住宅2026と重複利用可能」と書かれています。

なお国は住宅用の太陽光そのものに補助を出しておらず、蓄電池への補助も2026年5月に終わり現在はやっていません。

県は1次募集で予算の87%が埋まった

事務局の宮城県建築住宅センターが、1次募集の結果を公表しています。

募集申込期間対象になる設置の時期状況
1次5月25日〜6月5日2025年12月1日〜2026年5月31日終了(1億2,011万円を受付)
2次9月28日〜10月9日6月1日〜9月30日受付前
3次11月24日〜12月4日10月1日〜11月30日受付前

※宮城県建築住宅センターの公式サイトを執筆時点で確認しました。

 

予算のうち87%を1次で受け付けたので、2次と3次に残るのは1,738万円です。1次だけで1億2,000万円の申込があった規模を考えると、2次は残りを超えて抽選になる公算が大きいです。

6月から9月のあいだに設置した家は、2次募集に申し込みます。この期間を逃すと、その太陽光や蓄電池では二度と申し込めません。

最大は東松島市の121万円。仙台市は同時設置で30万円

市町村の制度は19にあり、額の差が大きいです。

市町太陽光蓄電池合計の上限
東松島市7万円/kW(上限70万円)3分の1(10kWhまで)121.6万円
女川町3.5万円/kW(上限17.5万円)3.5万円/kWh(上限17.5万円)35万円
仙台市太陽光と蓄電池の同時設置で30万円(定額)30万円
加美町2万円/kW(上限10万円)2万円/kWh(上限10万円)20万円
角田市4万円から10万円(容量で決まる)10分の1(上限10万円)20万円

※各市町の公式ページを執筆時点で確認しました。東松島市の蓄電池は1kWhあたり15.5万円までの価格に3分の1をかけます。

 

東松島市は県内で唯一、ほかの県が県として出す水準の7万円/kWを市が出しています。上限いっぱいの10kWに10kWhの蓄電池を入れると、太陽光70万円と蓄電池51.6万円で121.6万円です。条件は、国が価格を決めて電気を買い取る制度(FIT・FIP)の認定を受けないこと、発電した電気の30%以上を自分の家で使うこと、国や県の補助と重ねないことの3つです。

 

仙台市は、すでに建っている家に太陽光と蓄電池を同時に入れる場合に30万円の定額です。条件は次の3つです。

  1. 太陽光と蓄電池の同時設置。蓄電池だけ、太陽光だけでは出ません
  2. 工事の前に申請すること。契約の前でも申請でき、受付は12月15日までです
  3. 10月以降の申請は、北側の屋根に載せるパネルが防眩仕様であること。近所への反射光の対策で、市が手引きを差し替えます

仙台市の分は県の補助と重ねられます。市が「宮城県の補助金は併用可能」と明記しています。

宮城で勘違いしやすい3点

35市町村を確認して分かった、間違えやすい点を挙げます。

  1. 仙台市は、すでに太陽光がある家に蓄電池を足す場合は出ません。市のよくある質問に「蓄電池のみでは対象となりません」とあります。この場合に使えるのは県の4万円と、名取市・石巻市・加美町など蓄電池だけでも出す市町の制度です
  2. 受付がまだ始まっていない市町があります。山元町は10月、亘理町は11月、岩沼市の後期と大崎市の2期は12月からです。岩沼市と大崎市は申込が多いと抽選になります。いま設置しても、申し込めるのはその日からです
  3. 七ヶ宿町と東松島市野蒜地区の手厚い補助は、専用の別枠です。七ヶ宿町は街なみ整備の補助の一項目で、太陽光・蓄電池・エコキュートを合わせた上限です。野蒜地区は脱炭素先行地域に選ばれた地区だけの制度で、市全域の制度とは別になります

 

宮城では、県の補助は抽選で7万円、市町村は16に制度がなく、仙台市は同時設置が条件です。そこで重要なのが「設置費用そのもの」です。ここが投資回収の分かれ目になります。

太陽光・蓄電池は同じ設備でも業者によって数十万円の差が出ます。これは全部工事費による差です。1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。

ですので、必ず相見積もりを取りましょう。

 

当サイトでは太陽光の相見積もりに「ソーラーパートナーズ」、蓄電池の相見積もりに「エコ×エネの相談窓口」を推奨しています。おすすめする理由は導線が圧倒的にわかりやすいので迷わないですし、規模も大きいので安心だからです。

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宮城県35市町村の補助と受付状況

市町村の制度の一覧です。金額は公式ページの表記に合わせ、県の分は含んでいません。

市町村太陽光蓄電池状況
東松島市7万円/kW(上限70万円)3分の1(10kWhまで・同時のみ)受付中(残2,400万円・12月15日まで)
仙台市同時設置で30万円(定額)受付中(12月15日まで・予算3,090万円)
女川町3.5万円/kW(上限17.5万円)3.5万円/kWh(上限17.5万円)受付中(設置後2年以内)
加美町2万円/kW(上限10万円)2万円/kWh(上限10万円)受付中(2027年1月29日まで)
角田市4万円から10万円(容量別)10分の1(上限10万円)受付中(2027年1月29日まで)
大河原町2万円から8万円(容量別)10分の1(上限10万円)受付中(2027年1月29日まで)
石巻市2万円/kW(上限8万円)2万円/kWh(上限8万円)受付中(2027年3月12日まで)
名取市同時設置で10万円(定額)6万円(定額・単独も可)受付中(2027年2月1日まで)
蔵王町1.5万円/kW(上限6万円)2万円/kWh(上限8万円)受付中(2027年1月29日まで・県と併用可)
南三陸町3万円/kW(上限12万円)—受付中
気仙沼市4万円(定額)5万円(定額)受付中(55件程度)
丸森町5万円(定額・3kW以上)3万円(定額・3kWh以上)受付中
富谷市4万円(定額・蓄電池と同時のみ)3万円(定額)受付中(第1期は10月14日まで)
七ヶ宿町街なみ整備の補助で費用の2分の1(上限100万円・給湯器と合算)受付中(年度の表記なし)
岩沼市8万円(定額)10万円(定額)後期は12月1日から(抽選)
大崎市1万円/kW(上限5万円)10万円(定額・既設太陽光が条件)第2期は12月1日から(抽選)
亘理町5千円/kW(上限2万円・蓄電池と同時のみ)1万円/kWh(上限5万円)11月2日から
山元町5千円/kW(上限2万円・蓄電池と同時のみ)1万円/kWh(上限5万円)10月1日から
川崎町2万円から8万円(容量別・2025年度)10分の1(上限10万円・2025年度)2025年度分は終了・今年度は未掲載
上記以外の16市町村——0円

※各市町村の公式ページを執筆時点で確認した内容です。申請の前に必ず公式ページを見てください。

 

表から読み取れることが3つあります。

  1. 制度がないのは16市町村です。塩竈市・白石市・多賀城市・登米市・栗原市の5市と、村田町・柴田町・松島町・七ヶ浜町・利府町・大和町・大郷町・大衡村・色麻町・涌谷町・美里町の11町村には、太陽光・蓄電池の補助がありません。仙台市に隣り合う多賀城市・利府町・七ヶ浜町もゼロです
  2. 設置後に申請する市町が多いです。石巻市・気仙沼市・名取市・角田市・大河原町・加美町・女川町・南三陸町は設置してから申請します。仙台市と東松島市は工事前の申請なので、順番が逆です
  3. すでに太陽光がある家に蓄電池を足せる市町は13です。名取市・大河原町・蔵王町・加美町・大崎市・亘理町・富谷市は既設の家も対象と明記し、石巻市・気仙沼市・角田市・丸森町・女川町・山元町は同時設置の条件を置いていません。仙台市と東松島市は同時設置だけです

宮城で太陽光は元が取れるのか

宮城は日射量が東京とほぼ同じ土地です。仙台の年間日射量は1日あたり12.5MJ/㎡で、東京とほぼ同じです。東北でも太平洋側は冬の晴天が多く、雪で発電が止まる期間が短い地域です。

 

発電した電気の使い道で価値が変わります。

電気の行き先1kWhあたりの価値
自分の家で使う27.45円(買わずに済んだ電気代)
電力会社に売る(1〜4年目)24円
電力会社に売る(5年目以降)8.3円

売るより使うほうが、価値は高いです。

仙台市と東松島市の補助は、上の表の24円で売る道を使わず、30%以上を自分で使う家向けです。補助が大きい制度ほど、売らずに使う設計を条件にしています。県の補助が7万円と小さい宮城では、この設計の差が補助の差より大きく効きます。

なお太陽光の回収年数の計算は太陽光発電は元が取れるかにまとめています。

宮城県で補助金に頼らず費用をおさえるには

県の補助は抽選で7万円、35市町村のうち16に制度がありません。

 

一方で、太陽光の設置費用は1kWあたり28.9万円が相場です。当サイトは25.6万円/kWを狙うべき基準としています。5kWなら16.5万円の差になります。

この16.5万円は、県の補助7万円の2倍以上です。抽選で当たるかどうかの県の補助より、業者選びで動く額のほうが大きいというわけですね。

 

また、蓄電池はもっと開きます。当サイトが登録製品を集計して出した払っていい上限は1kWhあたり12.5万円。ところが市場では17万円から22万円の見積もりが普通に出てきます。10kWhで比べると45万円から95万円の差です。東松島市の3分の1の補助も、1kWhあたり15.5万円を超えた分には出ません。

同じ設備なら、設備費には差が出ません。差は工事費など、業者に依存するものです。そのためには相見積もりをとって、工事費の安いところに頼むのが必須です。

 

太陽光は「ソーラーパートナーズ」、蓄電池は「エコ×エネの相談窓口」で複数社の見積もりをまとめて取れます。見積もりも相談も完全無料です。

なお設置費用の内訳は太陽光発電の設置費用に、デメリットまで含めた判断材料は太陽光発電のメリットデメリットにまとめています。

宮城県の補助金のよくある質問

Q. 宮城県の補助金は今から間に合いますか?

2次募集に申し込めます。6月から9月に設置した設備が対象で、申込は9月28日から10月9日です。1次で予算の87%が埋まったので、抽選になる公算が大きいです。

Q. 県の補助は先に工事をしてから申し込むのですか?

そうです。設置と受給契約を終えてから、募集期間に申し込みます。申込の総額が予算を超えると抽選で、外れた設備は再申込できません。

Q. すでに太陽光がある家に蓄電池だけ入れたいのですが?

県の分は出ます。太陽光の受給契約確認書を添えて申し込みます。市町村では名取市・石巻市・加美町・女川町など多くの市町が対象で、仙台市と東松島市は同時設置だけです。

Q. 仙台市の30万円は誰でももらえますか?

すでに建っている家に、太陽光と蓄電池を同時に入れる場合です。工事の前に申請し、国の売電制度を使わず、発電した電気の30%以上を自分で使います。10月以降の申請は北側屋根のパネルが防眩仕様である必要があります。

Q. いちばん多くもらえるのはどこですか?

東松島市です。太陽光が7万円/kWで上限70万円、蓄電池が3分の1で10kWhまで出ます。

Q. 県と市町村の両方からもらえますか?

もらえます。県は「市町村の補助と重複利用可能」と明記し、仙台市も「宮城県の補助金は併用可能」としています。東松島市だけは国と県の補助を受けていないことが条件です。

Q. 岩沼市や大崎市はいつから申し込めますか?

岩沼市と大崎市は12月からです。山元町は10月、亘理町は11月からで、いずれも今年設置した設備が対象になります。

Q. 補助金がもらえなかったら損ですか?

補助と損得は別です。太陽光の相場と狙うべき買値の差は5kWで16.5万円あり、県の補助の2倍以上です。買値を下げれば、抽選に外れても取り返せます。

まとめ

  • 県から直接もらえるが、太陽光3万円+蓄電池4万円の定額で抽選。設置してから募集期間に申し込む
  • 1次募集で予算の87%が埋まった。2次は9月28日からで、6月から9月に設置した設備が対象
  • 最大は東松島市の121万円。太陽光7万円/kWに蓄電池の3分の1
  • 仙台市は同時設置で30万円。蓄電池だけは対象外、10月から防眩パネルが条件
  • 市町村は35のうち16に制度なし。多賀城市・利府町・七ヶ浜町もゼロ
  • 受付前が4市町。山元・亘理・岩沼・大崎は10月から12月に順次開始
  • 県と市町村・国は重ねられる。東松島市だけ国・県と重ねられない
  • 既設の家に蓄電池だけ=県の分と13市町の制度
  • 補助が出ても、買値の差は県の補助の2倍以上

出典


調査・執筆:成田 風輝(ソーラー見積もりナビ運営者)。宮城県と県内35市町村すべての公式ページを執筆時点で確認しました(運営者情報)。補助金の額・受付状況は宮城県および各市町村の公式ページと交付要綱、日射量は気象庁の平年値、設置費用の相場と自家消費の価値は経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」にもとづきます。年度・予算で変わるため、申請前に最新の要綱で確認してください。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。