兵庫県の太陽光・蓄電池の補助金はいくら?最大98万円・22市町が受付中【2026年度】

兵庫県の太陽光・蓄電池の補助金

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兵庫県の太陽光・蓄電池の補助金は市町の窓口からもらえます。県が国の交付金を市町に配る仕組みで、太陽光が1kWあたり7万円で上限35万円、蓄電池が費用の3分の1で上限23.5万円、合わせて58.5万円です。ただし太陽光と蓄電池のセットで、売電しない家だけが対象で、窓口の29市町のうち11はもう予算が尽きました。市町独自の制度を含めた最大は芦屋市の98万円で、神戸市には制度がありません。

この記事では、2026年度の兵庫県と41市町すべての情報を記載します。県の仕組みと条件、市町ごとの受付状況、芦屋市の上乗せ、共同購入の落札価格まで整理しているので、ぜひ参考にしてください。

兵庫県の補助金は、市町の窓口から出る

一般的に、補助金は国・県・市町村の3階建てになっています。兵庫県の場合、県は住民に直接出さず、国の交付金を県が市町に配り、市町の窓口から出す仕組みです。

設備補助額条件
太陽光7万円/kW(上限35万円・5kWまで)売電制度を使わない・30%以上を自家消費
蓄電池3分の1(上限23.5万円・5kWhまで)太陽光と同時に入れる場合だけ

※兵庫県の公式ページを執筆時点で確認しました。蓄電池は1kWhあたり14.1万円までの価格に3分の1をかけます。

 

制度の名前は「自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業」で、窓口は執筆時点で29市町です。額と条件は県内で共通で、予算と受付期間は市町ごとに違います。

 

条件は4つです。

  1. 太陽光と蓄電池のセットで入れること。太陽光だけ、蓄電池だけでは出ません
  2. 国の固定価格で売る制度(FIT)の認定を受けないこと。売電する家は対象外です
  3. 発電した電気の30%以上を自分の家で使うこと
  4. 工事の契約前に申請すること。交付が決まってから契約します

市町の予算は数件から50件分と小さく、7月10日に県が予算を配り直して減らした市町があります。市川町はその日のうちに予算に達して終了し、播磨町は予算が3分の2に減りました。

なお、この補助は国の交付金を県と市町が配るものです。個人が国に直接申し込む太陽光の補助はなく、蓄電池の国の補助も2026年5月に終わり現在はやっていません。

受付中は14市町、終了は11市町、これからが2市

窓口の29市町の状況は3つに分かれます。

状況市町
受付中(14)西宮市・洲本市・赤穂市・三木市・高砂市・三田市・丹波篠山市・丹波市・猪名川町・稲美町・播磨町・福崎町・神河町・上郡町
終了・停止(11)姫路市・相生市・西脇市・川西市・小野市・宍粟市・加東市・たつの市・多可町・市川町・太子町
これから(2)養父市(9月14日から11月20日まで)・尼崎市(9月18日から・6件分)
市のページで確認できず(2)朝来市・南あわじ市(県の一覧にはあるが、市の案内ページがない)

※各市町の公式ページを執筆時点で確認しました。

 

受付中でも残りは少ないです。

  1. 西宮市は予算の8割を使いました。残りは440万円で、受付は12月1日までです
  2. 赤穂市・三田市・播磨町は残り1件から2件分です。播磨町の残りは58.5万円で、ちょうど1件分です
  3. 高砂市は9月9日に受付を再開しました。7月にいったん終了し、県の配り直しで予算が戻りました
  4. 丹波篠山市・三木市・稲美町は2次募集の途中です。残りは数件分です

終了した市町のうち、小野市と宍粟市は「県から増額の指示があれば2次募集を9月下旬に公表する」としています。姫路市とたつの市は県の分が終わり、市独自の蓄電池補助だけ受け付けています。

最大は芦屋市の98万円。上乗せは芦屋・丹波・高砂など

県の窓口とは別に、市町が自分の予算で出す制度があります。

市町太陽光蓄電池合計の上限
芦屋市10万円/kW(上限50万円)3分の1+2万円/kWh(上限48万円)98万円
丹波市県の7万円/kW+市の2万円/kW(上限10万円)県の3分の1+市の2万円/kWh(上限10万円)78.5万円
加古川市14万円/kW(上限42万円・3kWまで)5万円/kWh(上限35万円・太陽光を10年前に付けた家だけ)42万円(蓄電池は別の家向け)
新温泉町5万円/kW(上限20万円)5分の1(上限20万円)40万円
豊岡市3万円/kW(上限12万円)3万円/kWh(上限18万円)30万円

※各市町の公式ページを執筆時点で確認しました。芦屋市は5kWと10kWhの構成で上限に届きます。

 

芦屋市は国の交付金を市が直接受け、今年度から市の上乗せを始めました。太陽光は国の7万円に市の3万円を足して1kWあたり10万円、蓄電池は国の3分の1に市の1kWhあたり2万円を足します。9月上旬の時点で予算の8割近くが残っています。申請は市役所ではなく、市の事務局に郵送かメールで出します。蓄電池だけの申請はできません。

 

芦屋市と加古川市は国の交付金を直接受けているので、県の窓口の制度とは別枠です。宝塚市も同じ仕組みで県と同じ額を出していましたが、6月に予算に達し、いまは補欠として受け付けています。県の一覧に載っていない市町にも、こうした独自の制度があります。

兵庫で勘違いしやすい3点

41市町を確認して分かった、間違えやすい点を挙げます。

  1. 神戸市には補助金がありません。市の制度は数年前に終わり、いまは県の共同購入の案内だけです。伊丹市・淡路市・佐用町・香美町も制度がありません
  2. 売電する家、蓄電池だけ足す家は、県の窓口の制度が使えません。セット限定で売電しない家だけです。売電する家は明石市・豊岡市・稲美町など市町独自の制度を探します。蓄電池だけなら姫路市・たつの市・明石市などです
  3. 県の窓口が終わった市でも、市独自の制度は動いています。姫路市は県の分が8月に終わりましたが、市の蓄電池補助は来年1月まで受け付けます。たつの市も蓄電池だけの補助を受け付けています

 

兵庫では、県の補助はセット限定で29市町のうち11が終わり、神戸市には制度がありません。そこで重要なのが「設置費用そのもの」です。ここが投資回収の分かれ目になります。

太陽光・蓄電池は同じ設備でも業者によって数十万円の差が出ます。これは全部工事費による差です。1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。

ですので、必ず相見積もりを取りましょう。

 

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兵庫県41市町の補助と受付状況

市町の制度の一覧です。県の窓口の分と市町独自の分を合わせ、22市町がいま受付中です。金額は公式ページの表記に合わせています。

市町太陽光蓄電池状況
芦屋市10万円/kW(上限50万円)3分の1+2万円/kWh(上限48万円・同時のみ)受付中(残2,154万円・9月3日時点)
丹波市県7万円/kW+市2万円/kW(上限10万円)県3分の1+市2万円/kWh(上限10万円・市は既設も可)受付中(県分は残4件・8月1日時点)
西宮市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)受付中(残440万円・12月1日まで)
高砂市県7万円/kW/市2万円/kW(上限5万円・どちらか)県3分の1/市5万円(定額・既設も可)受付中(県分は9月9日に再開・残507万円)
丹波篠山市県7万円/kW/市1万円/kW(上限5万円・どちらか)県3分の1/市1万円/kWh(上限5万円)受付中(県分は2次募集・残3件)
稲美町県7万円/kW/町3万円(定額・売電する家)県3分の1/町3万円(定額)受付中(県分は残2件・7月21日時点)
播磨町県7万円/kW/町2万円/kW(上限5万円)県3分の1/町5万円(定額・既設も可)受付中(県分は残1件・8月7日時点)
洲本市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)受付中(12月18日まで)
赤穂市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)受付中(8件のうち7件決定・残りわずか)
三木市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)受付中(2次募集・残4件)
三田市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)受付中(残2件・7月15日時点)
猪名川町7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)受付中(5件・11月27日まで)
福崎町7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)受付中(12月25日まで)
神河町7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)受付中(12月25日まで)
上郡町7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)受付中(残124万円・12月28日まで)
加古川市14万円/kW(上限42万円)5万円/kWh(上限35万円・太陽光設置10年経過の家)受付中(太陽光48%・蓄電池69%消化)
新温泉町5万円/kW(上限20万円・町外業者は3万円/kW)5分の1(上限20万円・既設も可)受付中(事前申請)
豊岡市3万円/kW(上限12万円・市内産パネルは4万円/kW)3万円/kWh(上限18万円・既設も可)受付中(執行率31%・設置後に申請)
明石市4万円/8万円(定額・3kW未満/以上)5万円(定額・既設も可)受付中(消化率70%・10月30日まで)
姫路市県分は終了(8月19日)市2万円/kWh(上限10万円・既設も可)市の蓄電池は受付中(2027年1月29日まで)
たつの市県分は終了(8月21日)市3分の1(上限23.5万円・蓄電池だけの家)市の蓄電池は受付中(執行率68%)
加西市—5万円(定額・既設の家だけ)受付中(20件)
養父市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)9月14日から(11月20日まで)
尼崎市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円・同時のみ)9月18日から(6件分)
宝塚市7万円/kW(市独自)3分の1(15.5万円/kWhまで・同時のみ・市独自)予算到達(補欠として受付)
相生市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円)停止(6月9日・5件到達)
西脇市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円)終了(6月4日)
川西市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円)終了(8月31日)
小野市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円)終了(増額があれば2次)
宍粟市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円)終了(増額があれば2次)
加東市7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円)終了(8月19日)
多可町7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円)終了(5件到達)
市川町7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円)終了(7月10日)
太子町7万円/kW(上限35万円)3分の1(上限23.5万円)終了(2次募集も0円)
朝来市・南あわじ市県の一覧に窓口として載るが、市の案内ページなし役場に確認
神戸市・伊丹市・淡路市・佐用町・香美町——0円

※各市町の公式ページを執筆時点で確認した内容です。申請の前に必ず公式ページを見てください。

 

表から読み取れることが3つあります。

  1. 制度がないのは5市町です。神戸市・伊丹市・淡路市・佐用町・香美町には太陽光・蓄電池の補助がありません。県内で人口がいちばん多い神戸市がゼロなので、県の共同購入が神戸市民の唯一の県の支援です
  2. すでに太陽光がある家に蓄電池を足せる市町は12です。姫路市・たつの市・明石市・豊岡市・加西市・加古川市・丹波市・高砂市・丹波篠山市・新温泉町・稲美町・播磨町です。すべて市町独自の制度で、県の窓口の分はどこでも使えません
  3. 県の窓口の予算は市町ごとに決まり、都市部ほど早く終わります。姫路市は50件分の予算が8月で尽きました。逆に福崎町・神河町・上郡町は12月まで受け付けています

兵庫で太陽光は元が取れるのか

兵庫は瀬戸内側の日照が長い県です。神戸の年間日照時間は2,084時間で、東京より1割近く長いです。隣の大阪の日射量は1日あたり13.6MJ/㎡で、東京を上回ります。日本海側の豊岡や香美町は冬の日照が短く、同じ県内でも差があります。

 

発電した電気の使い道で価値が変わります。

電気の行き先1kWhあたりの価値
自分の家で使う27.45円(買わずに済んだ電気代)
電力会社に売る(1〜4年目)24円
電力会社に売る(5年目以降)8.3円

売るより使うほうが、価値は高いです。

県の窓口の補助と芦屋市の補助は、上の表の24円で売る道を使わず、30%以上を自分で使う家向けです。補助が大きい制度ほど、売らずに使う設計を条件にしています。日照の長い瀬戸内側では昼の発電が多いので、蓄電池に貯めて夜に使う設計と相性がよいです。

なお太陽光の回収年数の計算は太陽光発電は元が取れるかにまとめています。

兵庫県で補助金に頼らず費用をおさえるには

県の補助はセット限定で11市町が終わり、神戸市には制度がありません。

 

一方で、兵庫県には「みんなのおうちに太陽光」という共同購入があります。県が選んだ業者に希望者をまとめて発注する仕組みで、今年の落札価格は太陽光5kWで1kWあたり24.5万円です。当サイトが狙うべき基準としている25.6万円/kWを下回ります。参加登録は9月30日までで、補助金と重ねられます。

全国の相場は1kWあたり28.9万円なので、5kWで22万円の差です。県の窓口の太陽光補助の6割にあたる額が、買い方だけで動くというわけですね。

 

また、蓄電池は共同購入でも高めです。10kWhの落札価格は1kWhあたり16.8万円です。1社だけの見積もりでは17万円から22万円が普通で、共同購入より高くなりがちです。当サイトが登録製品を集計して出した払っていい上限は12.5万円なので、複数社を比べてこの水準に近づけます。

同じ設備なら、設備費には差が出ません。差は工事費など、業者に依存するものです。そのためには相見積もりをとって、工事費の安いところに頼むのが必須です。

 

太陽光は「ソーラーパートナーズ」、蓄電池は「エコ×エネの相談窓口」で複数社の見積もりをまとめて取れます。見積もりも相談も完全無料です。

なお設置費用の内訳は太陽光発電の設置費用に、デメリットまで含めた判断材料は太陽光発電のメリットデメリットにまとめています。

兵庫県の補助金のよくある質問

Q. 兵庫県の補助金は今から間に合いますか?

市町によります。西宮市・洲本市・福崎町・神河町・上郡町など14市町は受付中で、養父市と尼崎市は9月中旬から始まります。姫路市・川西市など11市町は今年度分が終わりました。

Q. 県に直接申し込むのですか?

市町の窓口です。県は国の交付金を市町に配り、市町が受け付けます。額と条件は県内共通で、予算と期間は市町ごとに違います。

Q. 神戸市に住んでいますが、補助金はありますか?

ありません。市の制度は蓄電池が2020年度で終わり、県の窓口にも入っていません。使えるのは県の共同購入で、太陽光は1kWあたり24.5万円の落札価格です。

Q. すでに太陽光がある家に蓄電池だけ入れたいのですが?

県の窓口の分は出ません。姫路市の2万円/kWh、たつの市の3分の1、明石市・加西市・高砂市の5万円、豊岡市の3万円/kWhなど12市町の独自制度を使います。

Q. 売電したい場合は?

県の窓口の分は売電しない家だけです。明石市・豊岡市・稲美町・播磨町・新温泉町・加古川市の市町独自の制度は、売電する家も対象です。

Q. いちばん多くもらえるのはどこですか?

芦屋市の98万円です。太陽光10万円/kWで上限50万円、蓄電池は3分の1に1kWhあたり2万円を足して上限48万円で、5kWと10kWhの構成で上限に届きます。

Q. 共同購入と補助金は両方使えますか?

使えます。県が「国や市町等の太陽光・蓄電池の補助事業と併用可能」と明記しています。参加登録は9月30日までです。

Q. 補助金がもらえなかったら損ですか?

補助と損得は別です。太陽光の相場と共同購入の落札価格の差は5kWで22万円あり、県の窓口の太陽光補助の6割にあたります。買値を下げれば、制度がない神戸市でも取り返せます。

まとめ

  • 市町の窓口からもらえる。太陽光35万円+蓄電池23.5万円で58.5万円。県が国の交付金を29市町に配る
  • セット限定・売電しない家だけ・契約前に申請
  • 受付中14・終了11・これから2。養父市は9月14日、尼崎市は9月18日から
  • 7月10日に県が予算を配り直した。市川町は即日終了、播磨町は減額
  • 最大は芦屋市の98万円。今年度から市の上乗せ
  • 神戸市・伊丹市・淡路市・佐用町・香美町は制度なし
  • 既設の家に蓄電池だけ=12市町の独自制度。県の分は不可
  • 共同購入の太陽光は1kWあたり24.5万円。登録は9月30日まで、補助と併用可
  • 補助が出ても、買値の差は県の太陽光補助の6割

出典


調査・執筆:成田 風輝(ソーラー見積もりナビ運営者)。兵庫県と県内41市町すべての公式ページを執筆時点で確認しました(運営者情報)。補助金の額・受付状況は兵庫県および各市町の公式ページと交付要綱、日射量は気象庁の平年値、設置費用の相場と自家消費の価値は経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」にもとづきます。年度・予算で変わるため、申請前に最新の要綱で確認してください。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。