千葉県の太陽光・蓄電池の補助金はいくら?最大29.5万円・51市町村が受付中【2026年度】

千葉県の太陽光・蓄電池の補助金

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千葉県で太陽光パネルを買って設置しても、県からの補助金は1円も出ません。蓄電池も同じです。

千葉県の制度は2つありますが、どちらも「太陽光や蓄電池を買った人」に出すものではないからです。1つはリースやPPAで導入する人向けで、補助金を受け取るのは事業者。もう1つは新築のZEHを建てる人向けで、こちらは最大100万円が出ます。

 

では千葉の人は何もお得情報がないのか。そうではありません。市町村の補助が54市町村のうち51で受付中です。ただしここにも落とし穴があって、太陽光に補助が出る自治体は19しかありません。

この記事では、千葉県と54市町村すべての情報を整理し、自分がいくら取れるのかをはっきりさせます。

千葉県の補助金は2つ。どちらも「買って付ける人」向けではない

まず県の制度から整理します。県公式ページを執筆時点で確認しました。

制度いくら誰が対象か
ZEH導入促進事業ZEH 50万円
ZEH+・GX志向型 100万円
県内の中小工務店が建てたZEHを取得する人
リース等導入促進事業太陽光7万円/kW
蓄電池12万円
リース・PPA事業者(料金に還元される)

2つとも、太陽光や蓄電池を自分で買って設置する人には当てはまりません。

ZEHなら最大100万円が出る

金額が大きいのはZEHのほうです。ZEHとは、断熱性能を高めて省エネ設備を入れ、そのうえで太陽光などで電気をつくり、1年間に使うエネルギーと作るエネルギーが差し引きゼロになる住宅のことです。

条件があります。

  • 県内に営業所がある中小工務店が施工したものであること
  • 新築、建売の購入、既存住宅の断熱改修のいずれか
  • BELSという住宅の省エネ性能の認証を取得済みであること
  • 申請は工務店が代行し、施主と工務店が共同で行う

受付は令和8年11月20日までですが、8月31日の時点で予算の50%が埋まっています。家を建てる予定があるなら、工務店に「千葉県のZEH補助を使えるか」と聞いてください。大手ハウスメーカーは中小工務店に当たらないので対象外です。

リース・PPAなら料金が下がる

もう1つの制度は、太陽光1kWあたり7万円、蓄電池12万円という額が設定されています。ただし受け取るのは事業者です。

事業者が県に「設置プラン」を登録し、県が事業者に補助金を出し、その分をリース料金やPPA料金から差し引くという仕組みです。県民の手元に現金が来るわけではありません。太陽光と蓄電池をセットで導入することが条件で、購入は対象外です。

リースやPPAは初期費用がかからない代わりに、契約期間中は設備が自分のものになりません。仕組みと損得は0円ソーラーは後悔する?で詳しく計算しています。

 

つまり千葉では、太陽光や蓄電池を買って設置するなら、県からの補助は当てにできません。頼りになるのは市町村の補助と、設置費用そのものを下げることです。

 

そして設置費用は、業者によって数十万円の差が出ます。業者選びによって、補助金の額以上に大きい金額が動くというわけです。

1社だけの見積もりでは高いか安いか判断できません。ですので、相見積もりサービスを必ず使ってください。

 

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市町村の補助

千葉県の全54市町村を公式ページで調べました。

数内訳
受付中51 / 54ほとんどの市町村で申し込める
太陽光に補助が出る19 / 54千葉市・市川市・船橋市・松戸市など
太陽光に補助が出ない34 / 54蓄電池やEVには出るが、太陽光本体には出ない

受付中の自治体は多いのに、太陽光に出るのは3分の1です。この偏りには理由があります。

千葉県は「住宅用設備等脱炭素化促進事業」という共通のメニューを作り、各市町村がそれを配る形をとっています。そのメニューに太陽光本体が入っていません。入っているのは蓄電池・エネファーム・窓の断熱改修・EV・V2Hです。

だから蓄電池は42市町村が横並びで上限7万円という、そっくりな金額になります。太陽光に出すかどうかは、市町村が独自に上乗せするかどうかで決まります。

太陽光に出る19市町村のなかで大きいのはどこか

自治体太陽光5kWでいくらか
市川市5万円/kW(上限22.5万円)22.5万円
流山市(既存住宅)2.5万円/kW(上限10万円)10万円
成田市・市原市・南房総市2万円/kW(上限9万円)9万円
我孫子市2万円/kW(上限8万円)8万円
柏市7万円/kW(上限35万円)8月25日に終了

県内で最も高かった柏市は、すでに終わっています。7万円/kW・上限35万円は千葉で突出した額でしたが、8月25日に予算へ達しました。柏市は太陽光と蓄電池で制度が別々で、蓄電池のほうはまだ受付中です。

今から狙える最大は市川市で、太陽光22.5万円と蓄電池7万円を合わせて29.5万円です。ただし太陽光は市内の事業者が施工したものに限られます。

蓄電池が7万円より多い市町村

蓄電池は42市町村が上限7万円で横並びですが、上乗せしている自治体があります。

自治体蓄電池
木更津市・酒々井町・多古町・東庄町・白子町・大多喜町上限14万円(他の2倍)
流山市7万円+太陽光と併せると5万円加算で最大12万円
鎌ケ谷市上限10万円

木更津市は令和7年度の7万円から倍の14万円に増やしました。公式ページに「昨年度からの変更点」として明記されています。

千葉県54市町村の補助と受付状況

自治体太陽光蓄電池受付状況
千葉市1万円/kW(上限4.5万円・既築のみ)7万円(定額)受付中(残り太陽光155件・蓄電池360件)
銚子市1万円/kW(上限5万円・既存のみ)上限7万円受付中
市川市5万円/kW(上限22.5万円)上限7万円受付中(太陽光の残490.6万円)
船橋市1.5万円/kW(上限6万円)7万円受付中
館山市—上限7万円受付中
木更津市—上限14万円受付中(残1,631.9万円)
松戸市2万円/kW(上限6万円)上限7万円受付中(太陽光の残270万円)
野田市—上限7万円受付中(蓄電池の残490万円)
茂原市—上限7万円受付中(残551.3万円)
成田市2万円/kW(上限9万円・既存のみ)上限7万円受付中
佐倉市1.5万円/kW(上限6万円・既存のみ)上限7万円受付中(太陽光の残116.4万円)
東金市—上限7万円受付中
旭市—上限7万円受付中
習志野市—上限7万円受付中(残533.3万円)
柏市7万円/kW(上限35万円)上限7万円太陽光は終了(8月25日)/蓄電池は受付中
勝浦市—上限7万円受付中
市原市2万円/kW(上限9万円)上限7万円受付中(太陽光の残450.6万円)
流山市新築1.5万円/kW(上限6万円)/既存2.5万円/kW(上限10万円)7万円(太陽光併設で+5万円=最大12万円)受付中
八千代市—7万円(定額)受付中(予算残約33%)
我孫子市2万円/kW(上限8万円)上限7万円受付中(予算残651.7万円)
鴨川市—上限7万円受付中
鎌ケ谷市1万円/kW(上限3万円)上限10万円太陽光は終了(予算到達)/蓄電池は受付中
君津市—上限7万円受付中(予算残841.6万円)
富津市—上限7万円受付中(残594.7万円)
浦安市—上限7万円受付中(予算残788.7万円)
四街道市—上限7万円受付中(申請36件・256.8万円)
袖ケ浦市—上限7万円受付中(予算残約45%)
八街市—上限7万円受付中
印西市—上限7万円受付中
白井市—上限7万円受付中(予算残353万円)
富里市—上限7万円受付中
南房総市2万円/kW(上限9万円)上限7万円受付中
匝瑳市2万円/kW(既築上限9万円・新築4万円)上限7万円受付中
香取市2万円/kW(上限4万円)上限7万円受付中(残り太陽光13件・蓄電池18件)
山武市—上限7万円受付中
いすみ市—上限7万円受付中
大網白里市—上限7万円受付中
酒々井町3万円/kW(上限6万円・新築のみ)上限14万円受付中
栄町—上限7万円受付中
神崎町1万円/kW(上限4万円)上限7万円要問い合わせ
多古町2万円/kW(上限9万円)上限14万円受付中
東庄町4万円/kW(上限8万円)上限14万円受付中
九十九里町—上限7万円受付中
芝山町—上限7万円受付中
横芝光町—上限7万円受付中
一宮町—上限7万円受付中
睦沢町—上限7万円受付中
長生村—上限7万円受付中(予算残45.7万円)
白子町—上限14万円受付中
長柄町—上限7万円受付中
長南町—上限7万円受付中
大多喜町—上限14万円受付中
御宿町—上限7万円受付中(〜令和9年1月29日)
鋸南町—上限7万円受付中

※執筆時点で各市町村の公式ページを確認した内容です。神崎町は公式ページが令和7年度版のままで、令和8年度の実施を確認できませんでした。先着順の制度が多く、状況は日々変わります。申請の前に必ず公式ページで最新の受付状況を確認してください。

表から読み取れることが3つあります。

県の補助と併用できるかは市によって違います。公式に併用できないと書いているのが佐倉市・市川市・市原市・旭市・船橋市の5市。逆に併用できると明記しているのが松戸市・習志野市・八千代市・成田市の4市です。残りは記載がないので、市役所に確認してください。

申請の順序が市によって逆になります。工事の前に申請する市と、工事が終わってから申請する市が混在しています。事前申請が必要なのは銚子市・木更津市・旭市・勝浦市・八千代市・柏市の太陽光など。取り違えると1円ももらえません。

窓口へ持参しないと受け付けない市があります。四街道市・袖ケ浦市・八街市・富里市・大網白里市などは郵送不可です。平日の日中に役所へ行く必要があります。

千葉で太陽光は元が取れるのか

補助が少ないぶん、設備そのもので元が取れるかが重要になります。5kWの太陽光なら年間6,000kWh前後を発電します。この電気の使い道で価値が変わります。

電気の行き先1kWhあたりの価値
自分の家で使う27.45円(買わずに済んだ電気代)
電力会社に売る(1〜4年目)24円
電力会社に売る(5年目以降)8.3円

売るより使うほうが、価値が大きいです。特に売電価格は5年目に8.3円まで下がるので、太陽光で得をするかどうかは「どれだけ自分で使えるか」で決まります。そのために、蓄電池が重要です。昼につくった電気を夜まで持ち越せるので、買わずに済む電気が増えます。

回収年数の計算方法は太陽光発電は元が取れるかにまとめています。

補助が少ない千葉では、買値がそのまま結果になる

千葉で取れる補助は、市町村の数万円から市川市の22.5万円までです。県からは出ません。東京都なら太陽光だけで5kW60万円が出ることを思えば、金額の桁が違います。

だからこそ設置費用をしっかり精査してください。太陽光の設置費用は、資源エネルギー庁の公表値で1kWあたり28.9万円が相場です。当サイトは25.6万円/kWを狙うべき基準としています。5kWなら16.5万円の差で、多くの市町村の補助額を上回ります。

蓄電池はもっと開きます。当サイトが登録製品を集計して出した払っていい上限は1kWhあたり12.5万円。10kWhなら125万円です。ところが市場では1kWhあたり17万円から22万円の見積もりが普通に出てきます。10kWhで比べると45万円から95万円の差です。市町村の補助7万円が霞む金額が、業者選びだけで動きます。

 

補助を上限までもらっても、買値が45万円高ければ意味がありません。千葉のように補助が小さい県では、この順番がはっきりします。まず見積もりを適正な水準まで下げる。補助はその上に乗せる。

 

そして見積もりが適正かどうかは、1社だけ見ても判断できません。同じ設備でも業者によって数十万円の開きが出るためです。

太陽光は「ソーラーパートナーズ」、蓄電池は「エコ×エネの相談窓口」で複数社の見積もりをまとめて取れます。見積もりも相談も完全無料です。

 

なお見積もりが適正かを確かめる手順は蓄電池・太陽光の見積もりに、容量別の目安は家庭用蓄電池の価格相場に、太陽光の費用の内訳は太陽光発電の設置費用にまとめています。

千葉県の補助金のよくある質問

Q. 太陽光を買って設置します。県からいくらもらえますか?

0円です。千葉県の制度は、リース・PPAで導入する人向けと、新築ZEHを建てる人向けの2つだけです。買って設置する場合は県の対象になりません。お住まいの市町村の補助を確認してください。

Q. なぜ蓄電池は7万円の市町村ばかりなのですか?

千葉県が「住宅用設備等脱炭素化促進事業」という共通メニューを作り、市町村がそれを配っているからです。県の枠組みに沿った額が7万円で、そこに市町村が独自に上乗せするかどうかで差が出ます。木更津市など6市町は14万円に増やしています。

Q. 家を建てる予定です。ZEHの100万円は使えますか?

県内に営業所がある中小工務店で建てる場合に限り使えます。大手ハウスメーカーは対象外です。ZEH+またはGX志向型なら100万円、通常のZEHなら50万円。BELSの認証取得が必要で、申請は工務店が代行します。受付は令和8年11月20日までですが、8月31日時点で予算の50%が埋まっています。

Q. 市の補助と県の補助は両方もらえますか?

そもそも県の補助は買って設置する人には出ないので、多くの場合この問いは生じません。ZEHやリースを使う場合は市によって扱いが違い、併用できないと明記しているのが佐倉・市川・市原・旭・船橋、できると明記しているのが松戸・習志野・八千代・成田です。

Q. 柏市の35万円はもう使えませんか?

太陽光は使えません。7万円/kW・上限35万円という千葉で最も大きい制度でしたが、8月25日に予算へ達して受付を終了しました。ただし柏市の蓄電池の補助は別制度で、まだ受付中です。

Q. 申請は工事の前ですか、後ですか?

市町村によって逆です。事前申請が必要なのは銚子市・木更津市・旭市・勝浦市・八千代市・柏市の太陽光などで、これらは工事を始める前に申請しないと1円も出ません。一方で千葉市・市川市・船橋市などは工事完了後の申請です。上の一覧で自分の市町村を確認してください。

Q. 補助が少ないなら、千葉では損ですか?

補助の額と損得は別の話です。太陽光の設置費用は下がり続けており、電気代は上がっています。買わずに済む電気は1kWhあたり27.45円の価値があるので、補助がなくても自家消費で回収する設計は成り立ちます。むしろ補助が小さい千葉では、見積もりを適正な水準まで下げられるかどうかが結果を決めます。

まとめ

  • 千葉県の補助は買って設置する人には出ない。リース・PPA向けと新築ZEH向けの2つだけ
  • ZEHなら50万円、ZEH+・GX志向型なら100万円。ただし県内の中小工務店が施工したものに限る
  • 市町村は54のうち51が受付中。ただし太陽光に出るのは19だけ
  • 蓄電池は42市町村が上限7万円で横並び。県の共通メニューを配っているため
  • 木更津市など6市町は蓄電池14万円。令和7年度の倍に増やした市もある
  • 最大は市川市の29.5万円(太陽光22.5万円+蓄電池7万円)。県内最高だった柏市の35万円は8月25日に終了
  • 県との併用不可を明記=佐倉・市川・市原・旭・船橋/可を明記=松戸・習志野・八千代・成田
  • 申請は市町村によって工事の前と後で逆。取り違えると1円も出ない
  • 補助が小さいぶん、買値の差のほうが大きい。太陽光25.6万円/kW、蓄電池12.5万円/kWhが基準

出典

出典:千葉県「令和8年度千葉県ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス導入促進事業補助金」および「令和8年度千葉県住宅用太陽光発電設備等に係るリース等導入促進事業設置プランの募集について」(執筆時点)、千葉県内54市町村の各公式ページ(同)。設置費用の相場と自家消費率は資源エネルギー庁の公表値、払っていい上限(太陽光25.6万円/kW・蓄電池12.5万円/kWh)は当サイトの集計にもとづきます。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。