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岡山県で太陽光や蓄電池を入れるとき、市町村から補助金が出ます。例えば、瀬戸内市なら太陽光63万円と蓄電池31万円で、合わせて最大94万円です。
ただ27市町村のうち、今から申し込めるのは7つだけ。5つはすでに終了し、4つには制度そのものがありません。
この記事では、岡山県と27市町村すべての情報を整理します。
岡山県の補助金の仕組み
まず全体の構造です。
| 誰が出すか | 個人がもらえるか |
|---|---|
| 岡山県 | 直接はもらえない(市町村に交付する仕組み) |
| 市町村 | 27のうち7で受付中。5は終了、4は制度なし、11は確認できず |
| 国 | 住宅の省エネ工事とセットなら対象になる制度が2つ |
県は市町村の補助金を一覧にしたページを公開しています。ただしそこには制度名と対象設備しか載っておらず、金額も受付状況も書かれていません。だから実際にいくらもらえるかは、市町村の公式ページを1つずつ見るしかありません。でもそれは面倒だと思うので、この記事では市町村ごとにまとめています。
なお県の一覧で津山市・浅口市・奈義町の補助金名が空欄になっています。これは家庭向けの制度がないという意味です。
市町村の差が15倍以上ある
| 自治体 | 太陽光 | 蓄電池 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 瀬戸内市 | 10.5万円/kW(上限63万円) | 費用の1/3(上限31万円) | 受付中(予算残1,258万円) |
| 高梁市 | 5万円/kW(上限20万円) | 費用の1/5(上限20万円) | 終了 |
| 岡山市 | 3万円/kW(上限15万円) | 1.5万円/kWh(上限20万円) | 受付中 |
| 新見市 | 市内業者2.5万円/kW(上限10万円) | 費用の1/10(市内15万円) | 確認できず |
| 倉敷市 | 2万円/kW(上限8万円) | 確認できず | 受付中(太陽光28/200件) |
| 津山市・浅口市など4市町 | — | — | 0円 |
瀬戸内市が突出しています。1kWあたり10万5千円は、岡山市の3.5倍。5kWなら瀬戸内市で52.5万円、岡山市で15万円と、市境ひとつで37万円変わります。8月31日時点で予算残1,258万円なので、まだ余裕があります。
倉敷市も狙い目です。9月3日時点で太陽光は200件の枠に対して28件、蓄電池は500件に対して193件。枠の大半が残っています。
一方で県内2位の人口を持つ津山市には制度がありません。県の一覧で補助金名が空欄になっており、市の公式サイトでも確認できませんでした。
つまり岡山では、県から補助が出ない以上、住む市町村しだいで結果が大きく変わります。そして補助が取れない場合、頼れるのは設置費用そのものを下げることです。同じ設備でも業者によって数十万円の差が出ます。業者選びによって、多くの市町村の補助額を超える金額が動くというわけです。
1社だけの見積もりでは高いか安いか判断できません。ですので、相見積もりサービスを必ず使ってください。
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太陽光を対象から外す市町村が増えている
岡山で目立つのが、蓄電池には出すが太陽光には出さないという設計です。
- 笠岡市は令和6年度から太陽光を対象外にしました。蓄電池は経費の1/10・上限12万円で継続しています
- 備前市・美作市・矢掛町・鏡野町・勝央町・美咲町も太陽光は対象外で、蓄電池だけを補助しています
- 逆に和気町は太陽光にも蓄電池にも出します。どちらも費用の1/10で、太陽光は上限15万円・蓄電池は上限12万円です
太陽光に補助が出るのは岡山市・倉敷市・玉野市・高梁市・新見市・瀬戸内市・和気町・早島町の8市町だけです。ただし高梁市はすでに終了、玉野市も太陽光だけ終了して蓄電池は受付中という状態です。
岡山県27市町村の補助と受付状況
| 自治体 | 太陽光 | 蓄電池 | 受付状況 |
|---|---|---|---|
| 岡山市 | 3万円/kW(上限15万円) | 1.5万円/kWh(上限20万円) | 受付中 |
| 倉敷市 | 2万円/kW(上限8万円) | 確認できず | 受付中(太陽光28/200件・蓄電池193/500件) |
| 津山市 | — | — | 制度なし |
| 玉野市 | 2万円/kW(上限10万円) | 1万円/kWh(上限10万円) | 太陽光は終了/蓄電池は受付中 |
| 笠岡市 | — | 経費の1/10(上限12万円) | 受付中 |
| 井原市 | 確認できず | 確認できず | 受付中(予算残1,500.4万円) |
| 総社市 | — | — | 制度なし |
| 高梁市 | 5万円/kW(上限20万円) | 経費の1/5(上限20万円) | 終了(予算到達) |
| 新見市 | 市内業者2.5万円/kW(上限10万円)/市外2万円/kW(上限8万円) | 経費の1/10(市内15万円/市外10万円) | 確認できず |
| 備前市 | — | 経費の1/2(上限20万円) | 終了(予算到達) |
| 瀬戸内市 | 10.5万円/kW(上限63万円) | 費用の1/3(上限31万円) | 受付中(予算残1,258.3万円) |
| 赤磐市 | 確認できず | 確認できず | 確認できず |
| 真庭市 | 確認できず | 確認できず | 確認できず |
| 美作市 | — | 費用の1/3(上限10万円) | 終了(9月1日) |
| 浅口市 | — | — | 制度なし |
| 和気町 | 費用の1/10(上限15万円) | 費用の1/10(上限12万円) | 確認できず |
| 早島町 | 2万円/kW(上限8万円) | 経費の1/10(上限10万円) | 受付中(予算残211.4万円) |
| 里庄町 | 確認できず | 確認できず | 確認できず |
| 矢掛町 | — | 費用の1/10(上限15万円) | 確認できず |
| 新庄村 | 確認できず | — | 確認できず |
| 鏡野町 | — | 費用の1/10(上限10万円) | 確認できず |
| 勝央町 | — | 経費の1/3(上限15万円) | 受付中(予算残927.7万円) |
| 奈義町 | — | — | 制度なし |
| 西粟倉村 | 確認できず | 確認できず | 終了 |
| 久米南町 | 確認できず | 確認できず | 確認できず |
| 美咲町 | — | 確認できず | 確認できず |
| 吉備中央町 | 確認できず | 確認できず | 確認できず |
※執筆時点で県と各市町村の公式ページを確認した内容です。「確認できず」は、公式ページに到達できなかったか、令和8年度の記載がなく実施を確認できなかったものです。11市町村がこれに当たります。制度がないと決まったわけではないので、役場に電話で確認してください。
表から読み取れることが3つあります。
- 確認できずが11市町村と多いです。赤磐市・里庄町・久米南町・吉備中央町は県の一覧にも行がなく、公式サイトでも見つかりませんでした。真庭市は県の一覧に制度名がありますが、市の公式ページに到達できませんでした
- すでに5市町村が終了しています。高梁市・備前市・美作市・西粟倉村と、玉野市の太陽光。美作市は9月1日に予算へ達したばかりです
- 岡山市は「あっ晴れ岡山エコクラブ」への入会が必須です。倉敷市は窓口に8時30分までに来た人を同順とし、超過分は抽選で順位を決めます
岡山で太陽光は元が取れるのか
岡山は日照時間が長く、太陽光に向いた土地です。5kWの太陽光なら年間6,000kWh以上を発電します。この電気の使い道で価値が変わります。
| 電気の行き先 | 1kWhあたりの価値 |
|---|---|
| 自分の家で使う | 27.45円(買わずに済んだ電気代) |
| 電力会社に売る(1〜4年目) | 24円 |
| 電力会社に売る(5年目以降) | 8.3円 |
売るより使うほうが、価値は大きいです。特に売電価格は5年目に8.3円まで下がるので、太陽光で得をするかどうかは「どれだけ自分で使えるか」にかかっています。そのために蓄電池が重要です。昼につくった電気を夜まで持ち越せるので、買わずに済む電気が増えます。
岡山の市町村が蓄電池を優先して補助しているのは、この考え方に沿った設計です。回収年数の計算方法は太陽光発電は元が取れるかにまとめています。
岡山県で補助金に頼らず費用をおさえるには
岡山で取れる補助は、住む市町村しだいで0円から94万円です。しかも27市町村のうち今から申し込めるのは7つだけです。県からの補助金はありません。
だからこそ設置費用をしっかり精査してください。太陽光の設置費用は、資源エネルギー庁の公表値で1kWあたり28.9万円が相場です。当サイトは25.6万円/kWを狙うべき基準としています。5kWなら16.5万円の差なので、多くの市町村の補助額を上回る金額が業者選びだけで動きます。
また、蓄電池はもっと開きます。当サイトが登録製品を集計して出した払っていい上限は1kWhあたり12.5万円。10kWhなら125万円です。ところが市場では17万円から22万円の見積もりが普通に出てきます。10kWhで比べると45万円から95万円の差です。
補助を上限までもらっても、買値がやけに高ければ意味がありません。制度がない市町村や、すでに終わった市町村なら、なおさら買値がすべてです。
そして見積もりが適正かどうかは、1社だけ見ても判断できません。同じ設備でも業者によって数十万円の開きが出るためです。
太陽光は「ソーラーパートナーズ」、蓄電池は「エコ×エネの相談窓口」で複数社の見積もりをまとめて取れます。見積もりも相談も完全無料です。
なお見積もりが適正かを確かめる手順は蓄電池・太陽光の見積もりに、容量別の目安は家庭用蓄電池の価格相場にまとめています。
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岡山県の補助金のよくある質問
Q. 岡山県に申請すれば補助金はもらえますか?
もらえません。県は「直接、県から設置される方への補助金の交付は行っておりません」と明記しています。県は補助制度を持つ市町村にお金を配る役割で、申請先は住んでいる市町村です。
Q. いちばん多くもらえるのはどこですか?
瀬戸内市です。太陽光が1kWあたり10万5千円で上限63万円、蓄電池が費用の1/3で上限31万円。8月31日時点で予算残1,258万円と、まだ余裕があります。ただし交付決定の前に契約や購入をすると対象外になります。
Q. 津山市に制度がないのは本当ですか?
本当です。県が公開している市町村の補助金一覧で、津山市の補助金名と対象設備の欄がどちらも空欄になっています。市の公式サイトでも住宅向けの制度は確認できませんでした。浅口市・奈義町も同じ状態です。
Q. 太陽光に補助が出る市町村はどこですか?
岡山市・倉敷市・玉野市・高梁市・新見市・瀬戸内市・和気町・早島町の8つです。ただし高梁市は終了、玉野市も太陽光だけ終了しています。笠岡市は令和6年度から太陽光を対象外にしました。
Q. 「確認できず」の市町村はどうすればいいですか?
役場に電話で確認してください。11市町村が該当します。公式サイトの構造上こちらから到達できなかっただけで、制度がないと決まったわけではありません。特に真庭市は県の一覧に制度名があるので、実施している可能性が高いです。
Q. 岡山市の「エコクラブ」とは何ですか?
「あっ晴れ岡山エコクラブ」という市の登録制度で、補助金を受けるには入会が必須です。申請の前に登録を済ませておく必要があります。
Q. 補助が取れないなら、岡山では損ですか?
補助の額と損得は別の話です。岡山は日照時間が長く、太陽光の条件そのものは良い土地です。買わずに済む電気は1kWhあたり27.45円の価値があるので、補助がなくても自家消費で回収する設計は成り立ちます。むしろ補助が取れない市町村では、見積もりを適正な水準まで下げられるかどうかが結果を決めます。
まとめ
- 岡山県は市町村に補助金を配る仕組み。県から個人への交付はない
- 市町村は27のうち7が受付中。5は終了、4は制度なし、11は確認できず
- 最大は瀬戸内市の94万円。太陽光は10.5万円/kW・上限63万円、蓄電池は上限31万円
- 倉敷市は枠に余裕がある。9月3日時点で太陽光は200件中28件
- 県内2位の人口を持つ津山市に制度がない。県の一覧で補助金名が空欄
- 笠岡市は令和6年度から太陽光を対象外に。備前市・美作市など6市町も蓄電池のみ
- 太陽光に補助が出るのは8市町だけ
- 岡山市はエコクラブへの入会が必須、倉敷市は超過分を抽選で決める
- 補助が取れないなら、買値を下げることがすべて。太陽光25.6万円/kW、蓄電池12.5万円/kWhが基準
出典:岡山県「各市町村の補助金(家庭向け)情報」および岡山県内27市町村の各公式ページ(執筆時点)。設置費用の相場と自家消費率は資源エネルギー庁の公表値、払っていい上限(太陽光25.6万円/kW・蓄電池12.5万円/kWh)は当サイトの集計にもとづきます。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。

