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シャープの蓄電池は、国の補助金事業(SII・令和7年度補正DR家庭用蓄電池事業)に10製品が登録されています。特徴は明快で、全10製品がハイブリッド型(太陽光のパワコン一体)、実効率は85.3〜87.0%と狭い範囲で安定——太陽光とセットで導入する人向けに設計が振り切られたラインナップです。
この記事では10製品すべての「払っていい上限」——国が補助対象として認めていた購入価格の上限——を型番別に一覧化し、見積もりの基準として使えるようにしました。
【結論】シャープはいくらが適正か
| 項目 | 登録データからの答え |
|---|---|
| 登録製品数 | 10製品・全てハイブリッド型 |
| 容量帯 | 7.7〜15.4kWh |
| 払っていい上限(税抜) | 約108万円(7.7kWh)〜約209万円(15.4kWh)※型番別は本文 |
| 実効率 | 85.3〜87.0%(平均85.7%)=ばらつきが小さい |
| 保証 | 10年無償(JH-WB2521のみ15年無償)・15年は有償。容量保証の下限は60%(JH-WB1711のみ11〜15年目は50%) |
| 補助金基準額 | 全製品3.55万円/kWh |
出典:SII「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」補助対象蓄電システム一覧(2026年8月22日取得)、シャープ公式サイト(長期保証)。
シャープ蓄電池の払っていい上限(DR登録10製品)
「払っていい上限」は、SIIが補助金の公募要領で定めていた目標価格(購入価格の上限。これを超えると補助申請不可だった公的な線)です。
計算式は蓄電容量×12.5万円+控除額。控除は3パターンあり
- 太陽光のパワコンと一体(ハイブリッド)なら定格出力1kWあたり2万円
- 逆潮流機能の認証があれば1万円
- ①②の両方なら3万円
が上乗せされます。シャープは全製品がハイブリッド型で、うち8製品は逆潮流認証も取得しています。見積書の「機器代+工事費(税抜)」と該当型番を見比べてください。
| 型番 | 蓄電容量 | 実効容量 | 実効率 | 定格出力 | タイプ | 払っていい上限(税抜) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JHーWBPDA670 | 7.7kWh | 6.6kWh | 85.7% | 4.0kW | ハイブリッド | 1,082,500円 |
| JHーWBPDB670 | 7.7kWh | 6.7kWh | 87.0% | 5.5kW | ハイブリッド | 1,127,500円 |
| JHーWBP75M | 9.5kWh | 8.1kWh | 85.3% | 5.5kW | ハイブリッド | 1,297,500円 |
| JHーWBP83B | 9.5kWh | 8.1kWh | 85.3% | 4.0kW | ハイブリッド | 1,307,500円 |
| JHーWBP84B | 9.5kWh | 8.1kWh | 85.3% | 5.5kW | ハイブリッド | 1,352,500円 |
| JHーWBPD9360 | 9.5kWh | 8.1kWh | 85.3% | 5.5kW | ハイブリッド | 1,297,500円 |
| JHーWBPDA660 | 9.5kWh | 8.1kWh | 85.3% | 4.0kW | ハイブリッド | 1,307,500円 |
| JHーWBPDB660 | 9.5kWh | 8.1kWh | 85.3% | 5.5kW | ハイブリッド | 1,352,500円 |
| JHーWBPDA777 | 15.4kWh | 13.2kWh | 85.7% | 4.0kW | ハイブリッド | 2,045,000円 |
| JHーWBPDB777 | 15.4kWh | 13.3kWh | 86.4% | 5.5kW | ハイブリッド | 2,090,000円 |
実効容量=初期実効容量(JIS C 4413による実際に使える容量)。逆潮流認証がある構成はさらに定格出力×1万円が上乗せされる場合があります。
シャープ蓄電池の払っていい上限・令和8年度ZEH登録の25製品
国にはもう1つ登録リストがあります。環境省のZEH事業(令和8年度)の蓄電システム登録済製品一覧で、シャープは25製品が載っています(2026年9月3日取得)。上の10製品に加えて、4.0kWh・6.5kWh・8.1kWh・13.1kWhの構成と、7.7kWh・15.4kWhの別型番が15製品分かります。東京都の助成(10月1日以降)の対象機器はこちらのリストです。
| 型番 | 蓄電容量 | 実効容量 | 実効率 | 定格出力 | 払っていい上限(税抜・逆潮流認証なしの計算) |
|---|---|---|---|---|---|
| JH-WBPD7010 | 4.0kWh | 3.4kWh | 85.0% | 4.2kW | 584,000円 |
| JH-WBPD8010 | 4.0kWh | 3.3kWh | 82.5% | 5.5kW | 610,000円 |
| JH-WBPD9310 | 4.0kWh | 3.5kWh | 87.5% | 5.5kW | 610,000円 |
| JH-WBPD9350 | 6.5kWh | 5.4kWh | 83.1% | 5.5kW | 922,500円 |
| JH-WBPDA650 | 6.5kWh | 5.3kWh | 81.5% | 4.0kW | 892,500円 |
| JH-WBPDB650 | 6.5kWh | 5.3kWh | 81.5% | 5.5kW | 922,500円 |
| JH-WBPDC880 | 7.7kWh | 6.7kWh | 87.0% | 4.0kW | 1,042,500円 |
| JH-WBPDD880 | 7.7kWh | 6.7kWh | 87.0% | 5.9kW | 1,080,500円 |
| JH-WBPD8040 | 8.1kWh | 6.9kWh | 85.2% | 5.5kW | 1,122,500円 |
| JH-WBPD9340 | 8.1kWh | 7.0kWh | 86.4% | 5.5kW | 1,122,500円 |
| JH-WBPD9455 | 13.1kWh | 10.7kWh | 81.7% | 5.5kW | 1,747,500円 |
| JH-WBPDA755 | 13.1kWh | 10.6kWh | 80.9% | 4.0kW | 1,717,500円 |
| JH-WBPDB755 | 13.1kWh | 10.7kWh | 81.7% | 5.5kW | 1,747,500円 |
| JH-WBPDC988 | 15.4kWh | 13.4kWh | 87.0% | 4.0kW | 2,005,000円 |
| JH-WBPDD988 | 15.4kWh | 13.3kWh | 86.4% | 5.9kW | 2,043,000円 |
出典
- SII「補助対象蓄電システム一覧」
- SII「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業 公募要領」
出典:SII「令和8年度 蓄電システム登録済製品一覧」(ZEH補助金公式サイト公開CSV・2026年9月3日取得)。上限=蓄電容量×12.5万円+定格出力×2万円(全製品ハイブリッド型)。逆潮流認証がある構成はさらに定格出力×1万円が上乗せされます。
6.5kWhの上限は89万〜92万円、13.1kWhは172万〜175万円です。25製品の実効率は80.9〜87.5%で、DR登録の10製品(85.3〜87.0%)より下限がやや広がります。6.5kWhと13.1kWhの型番は81〜83%なので、実効容量で比べてください。
導入の際に損をしないためには相見積もりが必要
経済産業省の検討会は、補助事業を通した価格(約12.1万円/kWh)と市場の標準水準(17〜22万円/kWh)に開きがあると公表しています。10kWhなら121万円と170〜220万円。49万円以上の差額です。そしてこれは機器のグレードではなく、「どこから買ったか」で生まれている差です。
だからこそ、相見積もりが必要です。そこで便利なのが「エコ×エネの相談窓口」です。
個人でやるのは大変な「蓄電池の相見積もり」を楽にできるので、価格面で損をするリスクを限りなく減らせます。見積もりも相談も完全無料で、費用は一切かかりません。
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シャープ蓄電池の値段の相場
シャープは公式サイトに希望小売価格を掲載していません(2026年9月確認・オープン価格)。当サイトが確認した販売店2社の公開価格(工事費込み)と、上限の比較です。
| 容量 | 販売店の公開価格(工事費込み) | 払っていい上限(税抜・工事費込み) | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 6.5kWh | 約172万円〜 | 89万2,000円〜92万2,000円 | 約1.9倍 |
| 7.7kWh | 180万円前後 | 108万2,500円〜112万7,500円 | 約1.6倍 |
| 9.5kWh | 約214万円〜 | 129万7,500円〜135万2,500円 | 約1.6倍 |
| 15.4kWh | 270万円前後 | 204万5,000円〜209万円 | 約1.3倍 |
販売店の相場は上限の1.3〜1.9倍で、当サイトが調べたメーカーの中では開きが大きい部類です。市場の標準水準(17〜22万円/kWh)で計算しても9.5kWhは162〜209万円なので、214万円は市場の上限側です。だからこそ、同じ型番で相見積もりを取る価値が大きいメーカーです。
シャープの太陽光+蓄電池セット価格の目安
シャープは太陽光パネルもクラウド蓄電池も作っているので、セットの提案が中心です。セットでも確認は太陽光部分と蓄電池部分を分けます。太陽光は国の2025年設置データの上位30%(25.6万円/kW)〜平均(28.9万円/kW)、蓄電池はDR登録の上限(定格5.5kW・逆潮流認証ありの型番)を足した「セットの払っていい上限」です(税抜・工事費込み)。
| 太陽光\蓄電池 | 7.7kWh(上限112万7,500円) | 9.5kWh(上限135万2,500円) | 15.4kWh(上限209万円) |
|---|---|---|---|
| 4kW(102万〜116万円) | 215〜228万円 | 238〜251万円 | 311〜325万円 |
| 5kW(128万〜145万円) | 241〜257万円 | 263〜280万円 | 337〜354万円 |
| 6kW(154万〜173万円) | 266〜286万円 | 289〜309万円 | 363〜382万円 |
セットの合計がこの範囲を超えていたら、太陽光と蓄電池のどちらが上乗せされているかを分解して確認してください。セット価格の考え方は家庭用蓄電池の価格相場で解説しています。
シャープの新製品
シャープの公式ニュースリリースで確認できる直近の新製品です(2026年9月確認)。
- JH-WB2621(11.5kWh)・2026年8月24日発表:AI制御を搭載し、蓄電容量1kWhあたりの体積を従来機比で約55%削減、質量95kg。無償保証は15年で容量保証の下限60%。発表時点では国の登録リストに未掲載なので、上限は計算値で11.5×12.5万円+定格出力×2万円(5.9kWなら155万5,500円)が目安です
- JH-WB2521(9.5kWh)・2025年12月16日発表:パワーコンディショナJH-59TF4(定格5.9kW)と組み合わせ、約3時間で満充電。無償保証15年
- JH-WB2421(7.7kWh)・2024年9月発表:2台で15.4kWhにできる現行の主力。補助金の増額要件だった類焼試験に適合
新製品ほど販売店の初期価格は高く出やすいので、確認は「型番の上限」で行ってください。
シャープを選ぶ場面
全製品ハイブリッド型ということは、太陽光をこれから設置する人か、既設太陽光のパワコン更新時期(設置10年前後)の人が対象です。シャープの太陽光パネルを載せている家庭では同一メーカーでまとめる提案が出やすく、構成としても自然です。逆に、太陽光のパワコンがまだ新しく蓄電池だけ後付けしたい場合、シャープの登録製品に専用型はありません。その用途はオムロン・長州産業が中心になります(蓄電池メーカーランキング|国の登録データ166製品で比較)。
シャープ蓄電池の寿命と保証
シャープ公式サイトの長期保証によると、無償保証は基本10年(JH-WB2521のみ15年無償)で、対象機種は15年の有償保証を選べます。容量保証の下限は60%(JH-WB1711のみ11〜15年目が50%)。そして重要なのが申請条件で、引き渡しから1ヶ月以内に販売店経由での申し込みが必要です。設置後に申請を忘れると長期保証が受けられません。工事完了時に申請状況を必ず確認してください(保証の読み方の詳細は蓄電池の寿命は何年?)。
シャープ蓄電池の価格のよくある質問
Q. シャープの蓄電池6.5kWhの価格はいくらですか?
令和8年度の登録リストにある6.5kWhの型番(JH-WBPD9350・JH-WBPDA650・JH-WBPDB650)は、払っていい上限が89万2,000円〜92万2,000円(税抜・工事費込み・逆潮流認証なしの計算)です。販売店の公開価格は約172万円〜と上限の約1.9倍なので、6.5kWhは特に相見積もりの効果が大きい容量です。
Q. シャープの蓄電池に補助金は使えますか?
国のDR家庭用蓄電池事業(令和7年度補正)は2026年5月29日に公募を終えています。令和8年度のZEH登録には25製品が載っているので、東京都の助成(10万円/kWh・上限120万円)やSII登録機器を要件にする自治体の補助金は使えます(蓄電池の補助金)。
Q. シャープの蓄電池のデメリットは何ですか?
3つです。①全製品がハイブリッド型なので、太陽光のパワコンが新しい家の後付けには向かない。②販売店の公開価格が上限の1.3〜1.9倍と開きが大きい。③長期保証は引き渡しから1ヶ月以内の申請が必要で、忘れると受けられない。①は構成の問題、②③は確認と手続きで避けられます。
Q. シャープの蓄電池の実売価格はいくらですか?
販売店によって変わるため一律の実売価格はありません。目安は補助事業の実績水準(約12.1万円/kWh・設備+工事=経産省検討会データ)で、9.5kWhなら約115万円。市場の標準水準(17〜22万円/kWh)まで上振れた見積もりなら、相見積もりで下げる余地が大きいと確かめられます(家庭用蓄電池の価格相場)。
Q. 実効率が高いのは良いことですか?
同じ容量表記でも実際に使える電力が多いという意味では利点です。シャープは10製品が85〜87%に収まっており、型番選びで実効率の失敗が起きにくいメーカーと言えます。
まとめ
シャープは「全ハイブリッド×実効率安定」で、太陽光との同時導入に的を絞ったメーカーです。
以下の3点に注目しましょう。
- 型番の上限を一覧で引く
- 見積もり(税抜)と比較
- 保証の機種条件と1ヶ月以内の申請を確認
とくに③は忘れると実害が出るポイントです。
そして、もし導入を考えているなら「エコ×エネの相談窓口」を必ず利用してください。
個人でやるのは大変な「蓄電池の相見積もり」を楽にできるので、価格面で損をするリスクを限りなく減らせます。見積もりも相談も完全無料で、費用は一切かかりません。
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調査・執筆:成田 風輝(ソーラー見積もりナビ運営者)。SIIが公開する登録データ166製品を表計算とスクリプトで全数集計し、公募要領の計算式で1製品ずつ検算しています。集計元データは誰でも取得できるため、第三者が同じ手順で再現できます(運営者情報)。本記事のデータはSII公開の補助対象蓄電システム一覧(2026年8月22日取得・シャープ10製品)、シャープ公式サイトの保証情報、経済産業省の公開資料にもとづきます。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。記事にはPRが含まれる場合があります。

