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設置済みの太陽光に、パワコンを触らず蓄電池だけを後付けしたい——この条件で製品を探すと、選択肢はオムロンに集中します。国の補助金事業(SII・令和7年度補正DR事業)の登録データで、専用型(単機能型)41製品のうち20製品がオムロン。後付け市場の実質的な筆頭です。
もう一つの特徴が安定性です。実効率(カタログ容量に対して実際に使える割合)は84.1〜86.2%と、登録数10製品以上のメーカーでは最も幅が狭い。どの型番を選んでも「思ったより使えない」誤算が起きにくいラインナップです。
先に結論|オムロンの価格判定の要点
| 項目 | 登録データからの答え |
|---|---|
| 登録製品数 | 21製品(うち専用型20=後付けの筆頭) |
| 容量帯 | 6.3〜12.7kWh |
| 払っていい上限(税抜) | 約79万円(6.3kWh)〜約159万円(12.7kWh)※型番別は本文 |
| 実効率 | 84.1〜86.2%(平均85.1%)=ばらつき最小クラス |
| 保証 | 機器により10年または15年(公式サイト)。詳細は保証書の規定による |
| 補助金基準額 | 全製品3.55万円/kWh |
出典:SII「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」補助対象蓄電システム一覧(2026年8月22日取得)、オムロン公式サイト。
オムロン 全21製品の「払っていい上限」一覧
「払っていい上限」は、SIIが補助金の公募要領で定めていた目標価格(購入価格の上限。これを超えると補助申請不可だった公的な線)です。
専用型(20製品)の上限は蓄電容量×12.5万円ちょうどです(ハイブリッド加算なし)。唯一のハイブリッド型のみ定格出力×2万円が加算されます。見積書の「機器代+工事費(税抜)」と該当型番を見比べてください。
| 型番 | 蓄電容量 | 実効容量 | 実効率 | 定格出力 | タイプ | 払っていい上限(税抜) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| KPBPーAーPKGーMM10 | 6.3kWh | 5.3kWh | 84.1% | 5.9kW | 専用 | 787,500円 |
| KPBPーAーPKGーMM5 | 6.3kWh | 5.4kWh | 85.7% | 5.9kW | 専用 | 787,500円 |
| ITCーSSーAC65ーPKG | 6.5kWh | 5.5kWh | 84.6% | 5.9kW | 専用 | 812,500円 |
| KPBPーAーPKGーMM17 | 6.5kWh | 5.5kWh | 84.6% | 5.9kW | 専用 | 812,500円 |
| KPBPーAーPKGーMM3 | 6.5kWh | 5.5kWh | 84.6% | 5.9kW | 専用 | 812,500円 |
| KPBPーAーPKGーMM8 | 6.5kWh | 5.5kWh | 84.6% | 5.9kW | 専用 | 812,500円 |
| KPBPーAーPKGーSMM17 | 6.5kWh | 5.5kWh | 84.6% | 5.9kW | 専用 | 812,500円 |
| KPBPーAーPKGーSMM3 | 6.5kWh | 5.5kWh | 84.6% | 5.9kW | 専用 | 812,500円 |
| KPBPーAーPKGーSMM8 | 6.5kWh | 5.5kWh | 84.6% | 5.9kW | 専用 | 812,500円 |
| KPTPーAーPKGーMM2 | 6.5kWh | 5.6kWh | 86.2% | 6.0kW | ハイブリッド | 932,500円 |
| KPBPーAーPKGーMM18 | 9.7kWh | 8.3kWh | 85.6% | 5.9kW | 専用 | 1,212,500円 |
| KPBPーAーPKGーSMM18 | 9.7kWh | 8.3kWh | 85.6% | 5.9kW | 専用 | 1,212,500円 |
| ITCーSSーAC98ーPKG | 9.8kWh | 8.4kWh | 85.7% | 5.9kW | 専用 | 1,225,000円 |
| KPBPーAーPKGーMM2 | 9.8kWh | 8.3kWh | 84.7% | 5.9kW | 専用 | 1,225,000円 |
| KPBPーAーPKGーMM7 | 9.8kWh | 8.4kWh | 85.7% | 5.9kW | 専用 | 1,225,000円 |
| KPBPーAーPKGーSMM2 | 9.8kWh | 8.3kWh | 84.7% | 5.9kW | 専用 | 1,225,000円 |
| KPBPーAーPKGーSMM7 | 9.8kWh | 8.4kWh | 85.7% | 5.9kW | 専用 | 1,225,000円 |
| KPBPーBーHYBーPKGーMM2 | 9.8kWh | 8.3kWh | 84.7% | 5.9kW | 専用 | 1,225,000円 |
| KPBPーBーPKGーMM4 | 9.8kWh | 8.4kWh | 85.7% | 5.9kW | 専用 | 1,225,000円 |
| KPBPーAーPKGーMM4 | 12.7kWh | 10.9kWh | 85.8% | 5.9kW | 専用 | 1,587,500円 |
| KPBPーAーPKGーMM9 | 12.7kWh | 10.9kWh | 85.8% | 5.9kW | 専用 | 1,587,500円 |
実効容量=初期実効容量(JIS C 4413による実際に使える容量)。逆潮流認証がある構成はさらに定格出力×1万円が上乗せされる場合があります。
「後付けならオムロン」と言われる理由をデータで確認する
専用型は、既設太陽光のパワーコンディショナーをそのまま残して蓄電池を追加できる方式です。パワコンがまだ新しい家庭では、ハイブリッド型への入れ替え(既設パワコンの撤去費用が発生)より合理的な選択になります。この専用型の登録数で、オムロン20製品は2位の長州産業16製品を上回る最多です。
迷うとすれば長州産業との比較ですが、登録データと公式資料から言える違いはこうです:実効率の安定性ならオムロン(84.1〜86.2%。長州産業は73.0〜86.2%と幅が大きい)、保証期間の長さなら長州産業(対応機種で20年。オムロンは10年または15年)。詳しい比較は蓄電池メーカーランキング|国の登録データ166製品で比較をご覧ください。
よくある質問
Q. オムロンの蓄電池の実売価格はいくらですか?
販売店によって変わるため一律の実売価格はありません。目安は補助事業の実績水準(約12.1万円/kWh・設備+工事=経産省検討会データ)で、9.8kWhクラスなら約119万円。判定の詳細は家庭用蓄電池の価格相場|1kWhあたり3つの水準で見積もりを判定にまとめています。
Q. KPBP-AとKPTP-Aの違いは何ですか?
いずれもオムロンの蓄電プラットフォームのシリーズ名で、同じシリーズ内でも型番ごとに容量・実効容量が異なります。見積もりの判定は必ずパッケージ型番単位で、本記事の一覧と照合してください。
Q. 保証は何年ですか?
公式サイトでは「機器により10年または15年」とされています。容量保証の下限%は保証書の規定によるため、契約前に候補型番の保証書で「何年で何%」を確認してください(保証の読み方は蓄電池の寿命は何年?「保証の下限」と「国の劣化想定」で正しく読む)。
まとめ
オムロンは「後付け専用型の最多×実効率の安定」がデータで確認できるメーカーです。判定は①型番の上限(専用型は容量×12.5万円)を一覧で引く、②見積もり(税抜)と比較、③保証書で年数と下限%を確認、の3点で完結します。
調査・執筆:ソーラー見積もりナビ編集部(運営者情報)。本記事のデータはSII公開の補助対象蓄電システム一覧(2026年8月22日取得・オムロン ソーシアルソリューションズ社21製品)、オムロン公式サイト、経済産業省の公開資料にもとづきます。特定メーカー・特定販売店からの広告料や情報提供は受けていません。記事にはPRが含まれる場合があります。

